JFL鈴鹿・三浦泰年監督による「パワハラ騒動」の全内幕 背後にきな臭い動きも

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 サッカーW杯がカタールで開かれていることもあり、1993年の「ドーハの悲劇」を振り返る報道をよく目にする。当時の日本代表エースはご存じ“カズ”こと三浦知良(55)。実兄の“ヤス”こと泰年(57)は控えとしてピッチの外にいた。今、その兄弟は再び同じフィールドで、“新たな闘い”に挑んでいるのだが……。

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 三浦兄弟は現在、三重県鈴鹿市に本拠を置くJFLのサッカークラブ「鈴鹿ポイントゲッターズ(以下、鈴鹿)」に所属。昨年7月から兄が監督を務め、今年1月に弟のカズが選手として加入し、Jリーグ加盟を目指している。三浦兄弟の奮闘を一目見ようと、JFLとしては異例の1試合で5千人近くの観客が集まった。

“悪質性は低い”

 そんなチーム発足以来の盛り上がりに水を差す事態が起こったのは、11月15日のこと。泰年監督が選手などにパワハラを行ったとして、NHKをはじめ新聞各紙が一斉に報じたのだ。

 だが、これに首をかしげて疑問を呈すのは、鈴鹿の内情に詳しいJFL関係者だ。

「よくよくニュースを読むと、“選手らからの訴えをチームの顧問弁護士が報告書にまとめた”となっていて、パワハラ調査に第三者の目が入っていません。今後、外部の第三者委員会に判断を委ねる予定で、まだ結論が出ていない段階でマスコミに漏れたわけです。しかも報告書は、監督から“選手やスタッフに暴力や人格を否定するような発言はなかった”“悪質性は低い”と結論付けている。パワハラという言葉が一人歩きしている印象です」

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