栗山監督の隠し玉 侍ジャパンに初召集される「日系メジャー選手」2人の実力と特徴

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野球とアメフトの二刀流

 クワンは、少年時代からイチローに憧れていた。マリナーズ、ヤンキース、マーリンズでのプレーを毎日のようにテレビで見ていたという。

「イチローのように、状況によってバッティングを変え、バントで出塁することも可能です。WBCでは決勝ラウンドなどで1点が欲しい時、彼のような選手は必要でしょう」

 ヌートバーはどうか。

高校時代は野球とアメフトの二刀流のスター選手だった。身長190センチ、体重は95キロだ。野球では3度リーグMVPに。アメフトではクオーターバックとして2度リーグMVPに選出された。

 2018年にカージナルスと契約し、マイナーリーグでプレーしていた。2020年は新型コロナの影響でマイナーリーグの試合が中止になった時、航空宇宙産業関連の企業で働いていたこともあった。

メジャーデビューは2021年で、打率2割3分9厘、ホームラン5本、打点15を記録。今季は打率2割2分8厘、ホームラン14本、打点40だった。

「彼は、頭脳の明晰な選手です。父親はカリフォルニア工科大学出身で、交換留学生で同大学に来ていた日本人女性と知り合って結婚したのです。彼は学習能力が高く、同じ失敗を繰り返さない選手です」

 投手の配球を分析するのが得意だという。

「今季の出塁率は3割4分ですから、クワンと同じく選球眼がいいと思います。相手投手のデータを徹底的に分析するので、狙い球を絞って打つタイプです。なんでも簡単に打つフリースインガーではないので、代打で使っても面白いと思います」

 栗山監督は2人の選球眼の良さに目を付けたようである。

デイリー新潮編集部

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