【ドイツ戦】勝負師・森保一監督に脱帽…勝ち点3以上の大きな意味とは?

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断トツの一体感

 指揮官である森保監督の手腕は大いに賞賛されるだろう。そして、それ以上に大きいのは、サブ組の活躍で勝利したことでチームに一体感が生まれたことである。

 前半で交代させられた久保も不満を表すことはなく、試合後は勝利に喜びを爆発させていた。

 堂安や浅野は会心の笑顔で試合を振り返り、ベテランの長友や酒井は勝利の立役者を称えた。

 勝利は何にも増して良薬だが、「耐えて勝つ」という日本人の琴線に触れる勝利に加え、「縁の下の選手」が勝利への主役になった。

 まだグループリーグ突破は決まっていないものの、「歴史的な快挙」が過去に例のない団結心を生んだ。

 ここまで一体感のあるサムライブルーを見たのは初めてなだけに、過度な期待を寄せてしてしまうのは私だけではないだろう。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮編集部

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