ベビーカー論争で大荒れの元バレーボール日本代表・大山加奈…なぜ引退後の女性アスリートはSNS下手ばかり?

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 双子用ベビーカーでバスに乗り込もうとしたが、「乗車拒否」されたとブログにつづった元バレーボール日本代表の大山加奈さん。瞬く間に注目を集めてネットニュースになり、大きな議論を巻き起こした。事態を受けて都バスが謝罪したことにより、再び批判する声も上がっている。

 大山さんに限らず、SNSで炎上する女性アスリートは多い。8月には安藤美姫さんが、スターバックス店員の対応に苦言を呈して話題になった。エクストラホットにしたためミルクの泡が熱で減ってしまったようだが、量の追加は断られたと写真付きで投稿。さらに「語尾伸ばして話すタイプの人」で、誠意が感じられないと言いたかったようだ。店員の話し方はともかく、スタバでの勤務経験がある人たちからも「規定量で作った商品に後から足すことはできない」「作り直すべきレベル」とやはり意見は分かれていた。

 なぜ、彼女たちは炎上してしまうのか。おそらく二つの理由がある。一つは、知名度に大きな差があることをわかっていながら、企業ではなく名もなき一般人をSNSで批判するということ。二つ目は、「被害者」の立場をアピールすること。有名人である自分の声がよく通ることはわかっていながら、反感は買いたくないから「泣いた」「傷ついた」など、弱さを前に出す構図に小賢しい匂いを感じてしまうのではないか。

 大山さんの件は、通常の1人乗りベビーカーではなく、双子用ベビーカーという珍しい例。他のメディアの取材によれば、「乗降が難しい場合はお声がけいただければ」とバス会社は回答していたが、運転手に声掛けをして断られたという経緯はブログにはない。一言頼めば状況は違っていたのではという指摘もある。それは安藤さんのスタバの件も同じで、「朝早かったからめんどくさかったんでしょうけど」と、店員の機嫌が悪かったせいだと確認もせず決めつけている。どちらも明確な接客マニュアルがない中で、「冷たい」「不機嫌」と決めつけられ、世界に発信されて特定される運転手やスタバ店員の方が、よほど泣きたいのではと気になってしまった。

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