ツイッター社大量解雇で揶揄の声も 「ジェフガ―」「U.S.ガ―」「英語の資料は?」外資系企業日本法人社員の哀しき“しぐさ”

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マスクを外す順番まで…

 そして決定的だったのがマスクである。郷に入っては郷に従え、とばかりに白人社員も店内に入り、着席ないしは立食をするまではマスクをしていたが、飲み物が来る段階では全員が外した。この様子を見た日本のエラい人も続いて外す。隅の方に座るエラくない日本人は、チラチラと彼らの楽しそうな様子を見ながらも「マスク会食」を続ける。

 しかし、周囲を窺いながら日本人も続々と外すのだが、頑なに最後まで外さない若い女性がいた。もしかしたら派遣社員かもしれない。この様子を見た時、決して外資系企業の従業員といっても、決してキラキラしているわけではないし、日系企業以上に気を遣わなくてはならないことがあるのだな、と感じた。だから私は今回のツイッター社社員に対するネットの揶揄に対して「そんな僻み根性出すなよ……」と思うと同時に「彼ら、そこまで恵まれてないぞ。叩く必要ない」とも思ったのである。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』等。最新刊に『よくも言ってくれたよな』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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