「サンデーモーニング」が今年最低視聴率を記録 パワーダウンを心配も“BSお引越し”は絶対ない事情

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 TBS系列で日曜朝8時から放送されている情報番組「サンデーモーニング」は、1987年10月にスタートした長寿・人気番組だ。もっともここ数年は、視聴者層の高齢化と、それに伴う広告価値の減少が懸念されていた。さらに最近は、視聴率も低落傾向にあるという。

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 11月6日放送の「サンデーモーニング(以下、サンモニ)」の世帯視聴率は9・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と、1桁に落ち込んでしまった。ライバル民放キー局のプロデューサーが言う。

「今年最低の数字です。おまけに『裏番組が五輪中継だった』といった特殊な事情もないので、番組史上でもワーストクラスでしょう。TBSは頭が痛いはずです」

 従来、サンモニは、「視聴率こそ好調だが、ファンの年齢層が高すぎて広告価値が低い」と指摘されてきた。

 デイリー新潮も21年4月、「TBS『サンデーモーニング』を悩ます高齢化問題、打ち切りやリニューアルが現実味」の記事を配信している。《打ち切りやリニューアル》の原因はあくまでも視聴者層の問題で、視聴率は関係がなかったのだ。

 一方、日本テレビ系列で同じ時間帯に放送されている「シューイチ」の6日の世帯視聴率は8・6%だった。

「サンモニとの差は0・4%ですから、かなり肉薄してきました。しかも決定的なのがコア視聴率です。サンモニは1・4%しかなく、10代から40代の視聴者が極端に少ないことが分かります。一方のシューイチは4・0%ですから3倍近い差があります」(同・プロデューサー)

困難なBS引っ越し

 昔も今も日曜はテレビを見る人が多い。その分、広告価値に関しては厳しく評価される。

「テレビ朝日系列の日曜午後の長寿番組として名を馳せた『パネルクイズ アタック25』(朝日放送テレビ制作)も視聴者層の高齢化に直面し、今年3月からBSJapanextで放送されることになりました」(同・プロデューサー)

 全国ネットの番組ではないが、1989年からTBSで放送されていた日曜午後1時からの情報番組「噂の!東京マガジン」も、2021年4月からBS-TBSに引っ越しとなった。

「両番組ともコア視聴率が取れないため、BSに引っ越しとなりました。特に、噂の!東京マガジンは83歳の森本毅郎さんがMCを務めていますから、40代以下の視聴者層には厳しいでしょう。そしてサンモニの関口宏さんも79歳というお年です」(同・プロデューサー)

 ならばサンモニもBSに引っ越しか──素人はこう考えてしまうが、そう簡単にはいかないという。

「まず、噂の!東京マガジンは制作費が安く、BSだと全国ネットになるというメリットもあります。森本さんがMCを続投しており、そのため番組も和気藹々とした雰囲気です。一方のサンモニはもともと全国放送ですし、日曜の朝は“準ゴールデン枠”と呼ばれるほど、視聴率を取らなければならない時間帯です。その分、予算も投入してきました。BSの制作費では負担できるはずもありません」(同・プロデューサー)

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