「サンデーモーニング」が今年最低視聴率を記録 パワーダウンを心配も“BSお引越し”は絶対ない事情

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パワーを失った番組

 BSの場合、それこそ関口のギャラを払うと、それだけで制作費がなくなってしまうというのだ。

 仮に予算の問題がクリアできても、地上波に与える悪影響も懸念されるという。

「番組名が、サンデーモーニングですし、番組のコンセプトを考えるとBSに引っ越しても日曜午前8時から放送する必要があるでしょう。視聴率が落ちているとはいえ、番組のネームバリューはまだあります。固定ファンも付いていますから、地上波で新番組をスタートさせても、BSに引っ越したサンモニに視聴率を食われてしまえば元も子もありません」(同・プロデューサー)

 何よりも重要な問題として、「特に最近は、番組にパワーがなくなってきていることが気になります」と、プロデューサーは指摘する。

「かつてサンモニは、同局の『王様のブランチ』(土・9:30)で放送されていた“TBS瞬間最高視聴率ランキング”の常連でした。人気ドラマと互角に張り合うほどの数字を誇っていましたが、もはや過去の栄光になってしまいました。それに、スポーツコーナーに出演していた張本勲さん(82)が勇退すると、SNSの批判が関口さんに集中するようになっています。これも悪影響を与えているに違いありません」(同・プロデューサー)

「喝!」の不在

「悪名は無名に勝る」という格言があるが、今のサンモニは悪名すら存在しないという。

「例えば統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題で、同局の『サンデージャポン』(日・10:00)でMCを務める爆笑問題の太田光さん(57)の発言は、『教会を擁護しているのではないか』と批判を集めました。しかしその分、注目も集め、視聴率に寄与しているのも事実です。統一教会や梨泰院(イテウォン)雑踏事故という大きなニュースが続いていますが、サンモニで出演者の発言が、視聴率アップに役立つ形で話題になることはほとんどありません」(同・プロデューサー)

 野球界でも大谷翔平(28)や村上宗隆(22)が大活躍を見せたが、サンモニの追い風とはならなかったようだ。

「やっぱり張本さんが『喝!』とか、『あっぱれ!』を言わないと盛り上がらないですよね。ここ最近のサンモニは本当に元気が感じられません。手書きのフリップや、手作りのジオラマ、生放送でのナレーションにこだわる姿勢など、いまだに魅力はたくさんあるのですが、視聴者離れが進んでいるようです」(同・プロデューサー)

デイリー新潮編集部

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