“朝ドラ泣き”で注目される横澤夏子 2人の大御所を超える日

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泣き芸の歴史

 バカリズム:長引く不況によりテレビ業界にも予算削減の波が訪れ、お金のかかる再現VTRや時間のかかるドキュメントVTRが減ったことが影響しているのではないか。

「そんな中、期待され始めているのが、横澤の“泣き芸”というわけです。早くも“第二の柴田理恵”という声も上がるほどです」

“泣き芸”なんてあるのだろうか。

「泣くシチュエーションと本人のキャラにもよりますが、泣くことがマイナスになることは少なく、大抵プラスに働きます。番組上、感動させたいVTRや泣かせたいVTRには、泣くゲストがいたほうがプラスになるわけです。その意味で、柴田さんは瞬時に泣けること、涙をこぼす泣き方や涙の量、さらに泣き顔が絶妙で、涙のコメントもいい味を出している。感動だけで泣ける、喜怒哀楽どんな感情でも泣けるのは、まさに“泣き芸”といっていいでしょう」

 いつ頃からあるのだろう。

「元祖は『それは秘密です!!』(1975~87年、日テレ)で司会を務めた桂小金治さん(1926~2014)ではないでしょうか。長年、音信不通となっていた親子や兄弟などが、番組の調査によって再開を果たすという公開番組でした。当事者はもちろん、小金治さんも号泣して“泣きの小金治”と言われていました。その後を継いだのが、徳光さんかもしれませんね」

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