いよいよ「お墓」もサブスクの時代 初期費用は格安で引っ越しも可能、残された課題は?

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 サブスクリプションとは、定期的に料金を支払い継続して利用するコンテンツやサービスのことだ。日本では略してサブスクと言われるが、ついにお墓でこのサービスを行う業者が現れた。日本初の供養サービス「偲墓(しぼ)」である。

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 偲墓で使われるのは高さ23センチ、幅18センチ、奥行き22センチの御影石で作られた四角い墓石で、中に遺骨を収納する。重さは約15キロで、持ち運びができる小さな墓である。これをお寺の屋内か境内で供養するという。

 料金は、初期費用が27万5000円(税込み)で、墓石代、墓石への彫刻費、入仏法要(四十九日法要)、永代供養料が含まれる。月額の利用料金は3300円(税込み)。これには百か日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌などの法要の他に、墓地管理費、システム管理費などが含まれる。初期費用の27万5000円は墓石相場の6分の1ほどで、お墓の引っ越しも簡単にできるという。

 偲墓を運営する仏壇仏具の専門店「佛英堂」(三重県松阪市)の野呂英旦専務が語る。

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