年末年始の民放「注目特番」を一挙紹介 キーパーソンは松本人志と浜田雅功

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 年末年始は各民放にとって特別な時期。通常よりテレビを観ている人が多いので、CMの値段が高い。視聴率争いも熾烈になる。さて、今年の注目番組は何か? ダウンタウンによる大晦日の「絶対に笑ってはいけない」(日本テレビ)は昨年に続き放送がないが、それでもキーパーソンはやはり松本人志(59)と浜田雅功(59)にほかならない。

 年始の注目番組は第1に浜田雅功が司会を務めるテレビ朝日系の「芸能人格付けチェック!お正月スペシャル」(元日午後5時~同9時)。今年と同じ時間帯で4時間にわたって放送されることが決まった。

 元日の「格付けチェック!」の人気は鉄板だ。今年の世帯視聴率は20.1%、個人は13.1%。民放各局が力を入れる元日の全番組の中でぶっちぎりのトップだった。

 グルメを気取る芸能人たちの味オンチぶりや、音楽のプロであるはずの歌手たちの音感の鈍さを観て、ゲラゲラ笑うのが、おとそ気分に合っているのだろう。

 ちっとも難しくない内容だから、子供から高齢者まで一緒に観られるのも強み。普段とは違い、一家が揃いやすい元日夜の番組に向いている。

 面白いことに、番組内容はほぼ同じであるにも関わらず、10月4日放送の「芸能人格付けチェック 食と芸術の秋3時間スペシャル」は世帯視聴率が11.5%、個人は7.1%に過ぎなかった。元日の約半分しか獲れてない。やはり、おとそ気分と一家団欒にマッチした番組なのだ。また、元日夜の在宅率の高さも高視聴率の背景にある。

松本は「クレイジージャーニー」

 裏かぶりしないように浜田と松本人志が申し合わせたわけではないだろうが、松本は翌2日の夜に登場する。TBS「クレイジージャーニー スペシャル」(午後9時~同11時半)である。

 独自の視点やこだわりを持って国内外を歩く旅人(クレイジージャーニー)にスポットを当てる番組。松本は小池栄子(41)、バナナマンの設楽統(49)と一緒にMCを務める。通常は月曜午後9時から1時間放送されている。

 この番組は2015年に始まり、斬新な内容から人気を博したものの、本当はその場にいなかった動物が存在したかのように装った過剰演出がバレてしまい、3年前に一度打ち切りになった。それが10月17日に新装スタートした。

 新装の第1回目は2時間スペシャルだった。だが、世帯視聴率は6.3%どまり。現在のテレビ界のスタンダードである個人視聴率も3.5%と振るわなかった。

 コア視聴率(13~49歳の個人視聴率)こそ3.8%と上々だったものの、批判も覚悟でわざわざ復活させた番組なのだから、TBSとしてはもっと視聴率をアップさせたいだろう。

 視聴率が低調である理由の1つは、番組が復活したことの認知度の不足に違いない。過剰なまでにPRが行われる新連続ドラマとは異なり、バラエティはどうしても広報不足になりがちだ。

 正月2日の2時間半スペシャルは格好のPRの場にもなるはず。この番組も笑える内容であることが多く、さらに驚きや感動を与えてくれることもあるから、正月に一家で観るのに適している。

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