波紋を呼んだ「矢沢永吉」ツアーが終了 ファンが本当に心配するのは来月から始まる“次のライブ”

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重なる「節目」

 今回行われた「MY WAY」ツアーは、1972年にジョニー大倉(故人)らとバンド「キャロル」を結成した矢沢のデビュー50周年記念と謳われていた。つまり今年は大きな節目の年なのだ。

「前々から仲間内で『永ちゃんの引退コンサートってどうなるんだろうね』なんて雑談をするんです。もちろん、そんな日が来ることをみんな恐れているから、冗談でね。最後の会場は、やっぱり永ちゃんに縁のある場所だろうと。広島からこっちに来た時に暮らした街で、50歳の記念公演もやった横浜(国際総合競技場、日産スタジアム)かなとか、キャロル解散ライブでステージが炎上した伝説がある(日比谷)野音かなとか……。でもやっぱり、数々の名場面を生んだ武道館かな、と。今年が50周年だってことはみんな分かっていたけど、『MY WAY』のスケジュールにはそれっぽい会場がなかったから、今年は引退しないねと安心していたんですよ」

 ところが、である。「MY WAY」ツアーの終了を待つことなく、矢沢は9月14日に、次なるツアーの開催をサプライズで発表したのだ。11月11日に長野県から始まる全17公演の「ONE FIFTY」ツアーである。12月20日の最終日は日本武道館で公演予定だが、それはちょうど矢沢の150回目の武道館公演にあたるという。ツアー名もこれにちなんだものだ。

 1977年に日本人のソロロック歌手として、初めて武道館で公演をおこなったのが矢沢だった。先の証言にもあるとおりの「縁のある場所」であり、150回目の節目で、デビュー50周年。引退のタイミングとしての条件はそろっており、ファン氏の懸念はずばりここにあるようだ。

吉田拓郎は年内に引退するし…

 振り返れば今年8月、矢沢は自身の638曲のサブスクリプションをとつぜん解禁し話題を呼んだ。引退説を聞いてしまえば、今後の収入源の確保のための動きととれなくもない。このたびのツアーでMISIA、そしてB'zをゲストに呼んだのも、最後の思い出作りのような感も……。

「秋からのツアーには福岡公演の日程があるから、台風だった日のライブが福岡で最後というわけじゃない。だけど年内で引退するとなると、九州のファンが永ちゃんを見られる機会は、もうほとんど残されていないということになる。そういうファンの事も思って、ライブを強行したんじゃないか。そんなふうに考えちゃうんですよ」

 吉田拓郎(76)は年内での引退を明かしているし、高橋真梨子(73)も今年のツアーが最後になると明言している。さらには井上陽水(74)も引退の準備を進めていると報じられ、矢沢と同世代の歌手たちの“店じまい”に向けた動きを鑑みれば、ファンの懸念も頷けなくはない。

 もっとも懸念を払しょくできそうな報道もある。今年のNHK紅白歌合戦に矢沢が出演するという見立てだ。

「紅白に出るとなると、その手前の12月20日の武道館公演で完全に引退する可能性はなくなりますね。じゃあ紅白で歌ってサヨウナラ、っていうのも永ちゃんっぽくないし。引退はわれわれの考えすぎだといいんですが……」

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