ウクライナ避難民の13歳モデルに「news zero」がコメントを“強要” 「ストレスで少女は泣いて逃げてしまった」

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最後は泣いて逃げてしまい…

 ブラダちゃんが所属する事務所の関係者は、「幼少期からモデルになるのが夢で、10歳でモデル養成学校に入っていた」と言うが、先のTGC関係者によれば、

「お父さんへのメッセージ、ウクライナへの気持ち、国の代表としての気持ち、といった質問ばかりでストレスを感じていた。父と母が離れて暮らしていることを、通訳が間違えて“離婚”と訳してからは、zero側から執拗に“離婚について聞きたい”と迫られ、最後は泣いて逃げてしまった」

 日テレの回答では、取材は「手順が適切」で、「TGCの広報を担当する会社を通じて行い、この会社と事前に打ち合わせ、当日の取材場所や時間はその広報担当者が指示した」とのことだが、TGC関係者は「すべて日テレ側が事前に指示した」と話すのだ。

 江戸川大学メディアコミュニケーション学部講師の鎮目博道氏は、

「ウクライナから来た子が頑張る姿を放送することには価値がある。でも、健気に頑張る難民の子という像を作り上げ、13歳の少女に押し付けるのは、テレビマンの傲慢。過剰演出です」

 ウクライナ人の姿をねじ曲げて視聴者に伝えるほど、彼らをバカにした話はない。

週刊新潮 2022年9月29日号掲載

ワイド特集「ランウェイの光と影」より

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