錦鯉は大ショック…… 放送作家の放ったツイートで業界に衝撃が走ったワケ

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松ちゃんの危惧

 ダウンタウンの松本人志もそうだ。BPOが見解を発表後、『ワイドナショー』(フジテレビ)では、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんの自殺に触れつつこう語った。

松本:理由は一つじゃないんでしょうけど、ダチョウ倶楽部の芸とかお笑いがテレビではやりづらくなってて。そういう思いとかジレンマとか、痛みを伴う笑いがダメと言われてしまうと熱湯風呂とか熱々おでんとかもできない。僕なんかはあの芸が有害なんてちっとも思わないし。それだけが理由とは思わないですけど“BPOさん、どうお考えですかね”ってちょっと思いますね。

「最初に“痛みを伴う笑い”が公表された際に業界で心配されたのが年末の特番『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ)の罰ゲームでしたから、彼はこの問題には度々発言をしています。まさか、ハリセンがターゲットになるとは思っていなかったでしょう」

 ハリセンの次のターゲットとは?

「ポイントは“罰を与える”ところなのでしょう。“ゴムパッチン”も罰ゲームとしてはNGでも、ゆーとぴあの芸を再現ということならセーフかもしれません。“罰ゲーム”という言葉自体がNGワードになる可能性もあります」

 罰ゲームとして多用される“足つぼプレート”はどうか。激痛は走るが、それが体に良いともいわれる。それも青少年に悪影響を与えるというのだろうか。

錦鯉のツッコミまでNG?

「ツッコミとしての“叩き方”も問題となるかもしれません。ダウンタウンの浜田(雅功)さんも、この頃は叩くツッコミは減っていると思います。また、大人気の錦鯉の頭叩きも心配です。適量の音と痛くない感じをどう見せられるかがポイントになるかもしれません」

 ようやく売れたところなのに、気の毒だ。

「今の芸人はコンプラ重視がほとんどなので、テレビに出るためにはNG行為は御法度。BPO案件になるような芸で勝負する芸人はいないでしょう。とはいえ、笑いに規制をかけ過ぎると、笑いの世界は狭くなり、同じような番組ばかりになってしまうでしょう。現場は、今後益々規制が厳しくなるのを覚悟しているようです」

 水清ければ魚棲まず、と言うけれど。錦鯉のみならず、何とも頭の痛い話だ。

デイリー新潮編集部

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