「武豊」も手を焼いた“じゃじゃ馬”「メイケイエール」 G1未勝利でも写真集が出るほど人気のワケ

スポーツ

  • ブックマーク

Advertisement

 9月11日(日)の中京競馬場で行われたメインレース、産経賞セントウルステークス(G II、芝1200メートル)。1着馬がゴール板の前を駆け抜けた直後の拍手と歓声の大きさは、GIレースにも負けず劣らずのものだった。というのも、勝利したのが、現在競馬界で「アイドルホース」として注目を集め、GI未勝利ながら写真集まで発売されるという、あの馬だったから――。

女優さんのような顔立ち

 その馬とはメイケイエール、4歳の牝馬である。今回のレースでは、逃げ馬が飛ばしていく中、5番手で追走。最後の直線で加速、抜け出してからは2着に二馬身半差をつけての圧勝だった。確かに強い勝ち方だが、毛色はソダシのような白毛ではなく、鹿毛。さらに、まだGIも勝っていない。にもかかわらず、9月16日には、「メイケイエール写真集 一生懸命、全力疾走」(ガイドワークス刊)が発売されるという。

 その人気の秘密を、“調教捜査官”こと、人気予想家の井内利彰氏が分析する。ちなみに井内氏、本命は2着のファストフォースに打つも、対抗にメイケイエールをあげ、このレースを見事的中させている。

「まずは、なんと言っても顔が綺麗。可愛いアイドルという雰囲気ではなく、どちらかというと女優さんのような顔立ちなんですね。雰囲気も含めて魅力がある。女優の菜々緒さんに少し似ていると思っています」

 なるほど確かに、シャープな顔立ちではある。しかし、人気の秘密はそれだけではない。

「かつては、今回のように折り合いをつけて、危なげないレースをできるような馬ではありませんでした」

次ページ:競馬に対するひたむきさ

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。