巨人・坂本勇人、「醜聞」続きで来オフ放出やむなしの声 成績下降線で「擁護は限界」

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

お咎めなしなら球団も同罪

 プロ野球、巨人の坂本勇人内野手(33)に“醜聞”が相次いでいる。「週刊新潮」が6月に報じた「かみつき事件」に続き、9月10日の「文春オンライン」の報道では、20代女性を妊娠・中絶させ、うつ病による自殺未遂にまで追い込んでいたことが発覚した。

 これに対し、巨人は示談で解決済みでお咎めなしのスタンス。本人も試合を休むことなく、同11日の広島戦では2番打者として3安打を放って勝利に貢献している。ネット上では球団、現場の対応の甘さに批判噴出だが、原辰徳監督はその試合後に、「勇人を2番に置いておくと、いろんなことができる」と褒めこそすれ、起用を控える気配など微塵もなかった。

 親会社の読売新聞、系列のスポーツ報知はもちろん、番記者を置く各スポーツ紙、大手一般紙もいつも通りに静観を決め込んでいる。しかし、今回は過去のスキャンダルとは比較にならないほどの悪質さで、球界関係者の間では坂本といえども許されないのではないかと囁かれている。

 数々の選手の不祥事を処理した元NPB球団社長が言う。

「坂本は巨人きっての生え抜きスター選手。グラウンド外でも子どもたちの手本になるべき。それが独身とはいえ、女性を性処理の道具としてしか見ていないような振る舞い。球団も現場もこれでお咎めなしなら“同罪”で、ファンの信頼は失墜する」

 坂本は2007年に青森・光星学院高から高校生ドラフト1巡目、堂上直倫(中日)の“外れ1位”として巨人に入団した。2年目には二岡智宏の故障もあり、早くも遊撃の定位置を確保。高校出2年目では中西太(西鉄)、清原和博(西武)以来、史上3人目の全試合先発出場を果たしている。順調に球界を代表する強打の遊撃手となり、20年には31歳10ヵ月という史上2番目の若さで通算2000安打に到達した。

 年俸は一度しか下がったことがなく、19年には5年契約を結び、今季は推定6億円。15年から主将を務めるなど、そのキャリアは輝かしい。

「捕手を除くと、野手では一番守備が過酷なショートで高卒2年目から出続けて、こんな打撃成績を残せる選手は見たことがない。球史で最高のショートと言っても過言ではない」(元NPB球団監督)

次ページ:メジャーに行かなかった本当の理由

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。