六本木クラス 香川照之の“ドヤ顔”だけではない視聴率上昇のワケ

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 韓流ドラマのリメイク「六本木クラス」(テレビ朝日)が、終盤に入ってメキメキと視聴率を上げてきた。初回から1桁続きだったが、第8話(8月25日放送)で10・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と2桁に乗せ、第9話(9月1日)では10・2%とさらにアップした。やはり、アノ人のおかげという声も出てきて……。

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 デイリー新潮は「夏ドラマは絶不調 視聴率2桁キープの作品ゼロの異常事態を招いた意外な要因」(8月13日配信)で、夏ドラマが軒並み低視聴率であることを報じた。

 9月4日に最終回が放送された日曜劇場「オールドルーキー」(TBS)は、最後の最後で11・6%を記録。全話平均10・4%と、かろうじて平均2桁を保った。今期はこれが最高と思われたところに現れた伏兵こそ、「六本木クラス」だ。民放プロデューサーは言う。

「韓国で大ヒットした『梨泰院クラス』のリメイクということで、鳴り物入りでスタートしたものの、初回は9・6%と2桁割れ。第3話で7・0%にまで落ち込みましたが徐々に復調し、第8話でとうとう2桁に持ってきました。『六本木クラス』は全13話が予定されているので、残りは4話もある。ひょっとすると最終回は、13~14%くらい取るかもしれません」

 なぜスタート時はダメだったのだろう。

「そもそも初回と第2話では主人公たちの高校生時代を放送しましたが、主演の竹内涼真(29)はじめ、早乙女太一(30)、新木優子(28)がそのまま制服を着て演じたので、年齢的にも違和感アリアリで興醒めしました」

 出だしに失敗したのは無理もなかったということか。

敵役は演技か

「それでも、復讐劇は回を追うごとに面白くなるものです。それにキャスティングの良さが勝因として挙げられます。元欅坂46のカリスマセンター・平手友梨奈(21)がヒロインとして加わったことも大きい。彼女に惚れる、外食トップの長屋ホールディングスの次男を演じるのは鈴鹿央士(22)。2人は昨年のドラマ『ドラゴン桜』(TBS)でも生徒役で共演したばかりです。また、長屋ホールディングスの御曹司を演じる早乙女のクズっぷりも面白い。なにより、長屋ホールディングスの会長で敵役を演じているのが、あの香川照之(56)ですから」

 香川といえば、「週刊新潮」が報じたセクハラ問題で数多のCMやレギュラー番組を降板したが、

「デイリー新潮の速報記事が出たのが8月24日でした。翌日の第8話で視聴率は2桁となり、ドラマ内では長男の不祥事を詫びる香川の謝罪シーンもありました。ちなみに、香川が今回の報道についてレギュラー出演する『THE TIME,』(TBS)で謝罪したのが26日。さらに、香川が鬼の形相でホステスの髪の毛を鷲づかみにする写真を報じたのが31日。その翌日の第9話で10・2%を記録したわけです。もはや『六本木クラス』で演じている敵役は、演技なのか素なのか分からなくなるほどです。これも聴率が上がった一因でしょう」

 SNS上でも香川の話題で持ちきりだ。

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