小池栄子の演技はなぜ評価される? 「頭が良くて、すさまじい努力家」恩師・成島出監督が明かす

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 デビュー当時のキャッチフレーズは「宇宙一のメロンパイ」。だが、小池栄子(41)をもはや巨乳グラドルと認識しているムキはいなかろう。「大河」でも「月9」でも演技力が評判を呼び、本格派女優として破竹の勢いなのだから。

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 NHK大河「鎌倉殿の13人」では源頼朝(大泉洋)亡きあとも、妻の北条政子を堂々演じて視聴者を引きつける小池。今クール7月スタートのフジテレビ系・月曜9時「競争の番人」でも公正取引委員会の主査役が好評だ。ドラマウオッチャーの中村裕一氏が言う。

「いつもは凛としていながら明るく軽妙なノリなのに、そればかりではない表情も。彼女は脇役なのですが、8月15日放送回では調査対象の経営者(真飛聖)との4分弱に過ぎない“対決場面”が話題になり、ネットニュースでも取り上げられました。自分の過去と向き合う心情の表現が見事でした」

“仏にも般若にもなれる子だ”

 小池のデビューは17歳。

「巨乳タレントで終わらせる気なんてなかったよ」

 と語るのは、かつて小池が所属した芸能事務所「イエローキャブ」の野田義治・元社長(76)である。

「本人も女優志望で、連ドラの脇役に使ってもらえたりしてたけど、仕事のない日が続いてね。“辞めて保育士になります”なんて言い出した。“グラビアなら1回でアルバイト1カ月分稼げるぞ”と言ってね。篠山紀信さんに撮ってもらった時は“仏にも般若にもなれる子だ”と感服したね」

 そんな小池自身が女優として地歩を固める「大きな転換点になった」と語るのが、2011年公開の映画「八日目の蝉」への出演。「“芝居とは何ぞや”を叩きこんでくださった」と小池が謝辞を向けるその人、成島出監督によると、

「ちょうど栄子ちゃんが舞台も経験して難しい役に飢えていた時期で、演技に関するあれこれをスポンジのように吸収してましたね」

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