擁護の声が多数 フィンランド首相のダンス動画流出の「その後」

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ツイッターに動画が流出

 先日、フィンランドのサンナ・マリン首相(36)が、友人宅で行われたとするパーティーで踊り騒ぐ動画がツイッター上に流出。国内外で大きな波紋を呼んだのはご存知の方も多いことだろう。では、「その後」の動きは――。

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 反響が大きかったのは、首相のプライベート映像としては異例なものだったからだ。動画には、夫とは別の男性と体を密着させ、濃厚なダンスをする姿が、赤裸々に映し出されていた。

 クールな外見で、強面プーチンとの対決も辞さない胆力の持ち主として知名度も高いマリン首相。その知られざる一面に驚いた人も多いのではないだろうか。

トップレスの女性2人がディープキス

 外信部記者が解説する。

「中立国からNATO入りへ舵を切るなど、大胆で意外な一手を打ってくるマリン首相は国民の人気も高く、まさに才色兼備のやり手です。しかし今回の一件では一時辞任を求める声が上がるほど株を下げました。ツイッターの動画の後には首相公邸で行われたパーティーでトップレスの女性2人がディープキスをする写真が流出。さすがに記者会見を開かざるを得ませんでした」

 会見ではドラッグの使用疑惑までとりざたされ、首相は謝罪に追い込まれることになった。

クリントン元国務長官は「踊り続けて」と擁護

 一方で「一日も仕事を休んだことはない」という真摯な訴えは国民の心に届いたようで、若者を中心に「ちゃんと仕事をすればパーティーは関係ない」との声も上がっているという。実のところ、ドラッグを使用していないのならば、オフの時間帯にパーティーで踊ろうが騒ごうが自由だというのは道理だろう。

 欧州では、多くの女性が自らのダンス動画をSNSに投稿し、マリン首相を庇う動きも見られる。

「ダンスをしただけで叩かれるのは、女性蔑視が理由なのではないか」

 という抗議の意図があるそうだ。

 8月28日には、ヒラリー・クリントン元米国務長官が自身のダンス写真と合わせて「踊り続けて(Keep dancing)」とメッセ―ジを送り、マリン首相がハートの絵文字つきで「ありがとう」と返すという出来事も起きた。

 結果として彼女の人気が暴落しなかったことは、プーチンにとっては残念だったかもしれない。

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