コロナ騒動、最大の戦犯は? 繰り返される屁理屈と炎上(中川淳一郎)

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 8月上旬、ツイッターでひたすら「感染対策は大事でマスクとワクチンは至宝」的なことを言い続ける往生際の悪い二人の医師が「いい加減にせぇ!」と多くの人からキレられました。

 一人はワクチン激推し医師のUCLA・津川友介氏。ワクチン接種率が世界最高峰の日本で連日世界ぶっちぎりの1位の陽性者数をたたき出している時期のこと。「説教おじさん」というツイッターユーザーが「何の科学的エビデンスもなく、『ワクチンで集団免疫』『ワクチンで終身免疫』を主張していたツイッター医師達の医師免許も剥奪するべきだね」と指摘しました。

 津川氏は「変異株が出現していなければ今頃新型コロナを駆逐していたと思われます」と返答。これに対し、東大の免疫学の准教授・新田剛氏がウイルスが変異することは2020年から知られていたと指摘。津川氏は「変異が起こることは知られていましたが、ワクチン回避性がこれほど高い変異株になるとは予想されていませんでした」と回答しました。

 要するに「オミクロンがワクチンをすり抜けるとは想定外だった」ということを言いたいわけです。「回避性」と言っていますが「効かない」という意味です。津川氏はこうやって感染対策とワクチンの効果に疑問を呈す人に詭弁と言い訳だらけの対応をする。

 もう一人はファイザーの広告塔・忽那賢志氏。マスクを大多数が着用している日本がなぜ陽性者数世界一になったかを「Yahoo!ニュース個人」に投稿。多い理由は、ざっくり言うと過去世界一のアメリカは多数がオミクロンに感染し、8割に免疫があるが、日本は過去に感染者が少ないため免疫がなかった、というもの。そのうえでマスク着用時とそうでない時の飛沫やウイルスがいかに飛ぶかのイメージ図を出し、効果にお墨付きを与える。

 あのね、最初の説明に対しては「じゃあ、陽性者がずっと少ないアフリカ諸国がこれから大爆発するの?」という話ですよね。ならないのでは?

 そしてマスクの効果については全然回答になっていない。「なぜマスクを着けていても世界一?」という質問なのに「それでもマスクは効果がある」と言ってるだけです。効果がないから世界一なんでしょうよ。「マスクとワクチンは効果ある」という結論ありきで、それらしいデータを持ち出したり、「想定外」と言うのは論者としてまったく信用できない。

 これから彼らが屁理屈を述べ続け、毎度炎上する様を生温かく観察し、いずれ「コロナ戦犯集」として、きちんとまとめます。ちなみに忽那氏と私はTVで共演したことがあります。彼は私の「なぜ若者が利他的にワクチンを打たなくてはいけないのだ」という質問に「人間は一人で生きているわけではない」と合唱コンクールの課題曲に出てきそうなことを言いました。

 しかし、コロナ騒動、医師連中のゴーマンさが際立ちましたわ。「素人は黙ってな!」的なことを言うくせに、社会・教育・文化・政治・経済などありとあらゆる分野に口出しをした。どんだけ子供・若者の交流を阻害し、自殺者を激増させ、企業・店を倒産に追い込んだんだ。お前ら、これら分野の素人だろ! 黙ってろ!

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』等。

まんきつ
1975(昭和50)年埼玉県生まれ。日本大学藝術学部卒。ブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」で注目を浴び、漫画家、イラストレーターとして活躍。著書に『アル中ワンダーランド』(扶桑社)『ハルモヤさん』(新潮社)など。

週刊新潮 2022年9月1日号掲載