国民に歓迎されると思ったのに…「国葬」即断で岸田首相が犯した大きすぎる「2つのミス」

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 安倍晋三元首相(享年67)の国葬問題を巡り、大手マスコミの世論調査では「反対」が「賛成」を上回るという結果が相次いでいる。Twitterでも《何故、統一教会の「表紙を飾る者」が国葬なのか?》との強烈な投稿に賛意が集まっている。

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 まずは各社の調査結果から一部を紹介しよう。7月23日と24日に実施された産経新聞とFNNの合同調査では、内閣支持率は62・4%と高率を示した。

 ところが国葬の「決定をよかったと思うか」という質問に対しては、反対を示す「よくなかった」が32・1%でトップだった。

 2位は「よかった」の31・0%。3位は「どちらかといえばよかった」の19・1%、4位が「どちらかといえばよくなかった」の14・8%だった。

 整理すると、国葬に否定的な回答は46・9%、肯定的な回答は50・1%となり、7月下旬ではまだ、賛成派が上回っていたことが分かる。

 ところが、7月30日と31日に行われた共同通信の世論調査では、内閣支持率は51・0%と減少、国葬に「反対」と「どちらかといえば反対」も足すと53・3%になり、反対派が過半数を超えた。

 8月になると、さらに内閣支持率の減少が続き、国葬反対の意見が増加していく。

 NHKが8月5日から3日間の調査を実施すると、内閣支持率は46%と5割を割った。国葬については「評価しない」が50%、「評価する」が36%だった。

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