欠陥住宅「レオパレス」の粉飾決算と家電不法投棄 長期間にわたり不正に手を貸した人物が証言

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すべてを表沙汰に

「施工不良問題」が発覚し、「レオパレス21」が経営危機に瀕したのは3年前のこと。米投資ファンドの金融支援を受け、現在は再建途上にある。そのレオパレスの株主総会で、施工不良問題に匹敵するような企業倫理に悖(もと)る行為が明るみに出た。

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 レオパレスへの追及を続ける老舗引っ越し業者「天草運送」のオーナー、恩慈(おんじ)宗武氏(83)に訊くと、

「レオパレスの長期間にわたる“粉飾決算”に手を貸してきました。なおかつ、それをきっかけにマンション備え付け家電の不法投棄に図らずも加担した。しかし、レオパレスの裏切りに遭い、すべてを表沙汰にするため、うちの社員がまずは株主総会で“家電リサイクル法”違反の事実を指摘しました。レオパレスは“環境省と打ち合わせ中”などと言い逃れをするばかりでした」

 恩慈氏とレオパレスとの関係は、半世紀以上前にさかのぼる。

「拓殖大学の学生時代、私は空手同好会を起ち上げました。そこに、新入生として入会してきたのがのちのレオパレスの創業者、深山祐助でした」

 故郷が近いという縁も加わり、卒業後も親しい関係が続いた。深山氏が、レオパレスの前身である「ミヤマ」を設立し、不動産仲介業に乗り出したのは1973年8月のことだ。

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