羽生結弦、ビジネスの新天地は中国か 日中国交正常化の記念行事に登場するといううわさも

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 プロ転向後、初の公開練習を行った羽生結弦(27)は、すべり出しから飛ばしていった。報道25社の単独取材に応じ、開設したYouTubeのチャンネル登録者数は一気に70万人に迫る勢い。当の本人はスケートを続ける意気込みを語ったが、その“新天地”は日本のみならず、かの国となる可能性もあって……。

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 8月10日、羽生は生まれ故郷の宮城県仙台市で、7月19日に行われた引退会見以降、初めて公の場で氷上練習を披露した。

 フィギュアスケート男子の日本代表として、2014年のソチ、18年の平昌五輪で連覇を果たした彼は、今年2月の北京五輪を最後に競技の世界から退きプロ転向を表明。今後はプロとしてアイスショーに活躍の場を移し、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)にも挑戦するとしていた。

 スポーツ紙のフィギュアスケート担当記者が言う。

「公開練習で驚かされたのは、マスコミ各社との個別取材に応じてくれたことです。事前に1社5分という決まりでしたが、それだけでも優に計2時間超。現役時代にはなかなか応じることができなかったからと、羽生自身が強く要望して実現した格好になりました」

 プロとして再スタートを切った自分をより多くの人に知ってもらいたい。そう願う羽生はYouTubeチャンネルも開設し、公開練習をライブ配信。再生回数は140万回を超え、コメント欄は日本のみならず、世界各国のファンからの歓迎コメントで溢れた。

 中でも多くの熱烈コメントが寄せられたのは中国からで、根強い羽生ファンがいることが証明された。

「日中関係の調整弁」

 そもそも中国共産党のメディア統制が蔓延(はびこ)るかの国では、YouTubeも自由に閲覧できない。他サイトを経由するなど“裏技”を駆使しなければならないが、なんとか羽生の姿を見ようと中国ファンは奮闘し、アクセスしたというのだ。

「公開練習を取り上げた中国のウェブメディアをチェックすると、どれも羽生さんをとてもポジティブに取り上げています」

 とは、『ルポ デジタルチャイナ体験記』(PHPビジネス新書)の著者で、中国事情に詳しいフリーライターの西谷格(ただす)氏である。

「北京五輪でも“羽生選手を応援したい”と話す中国人は多かった。それまで中国における日本人男性像は、男尊女卑で亭主関白など比較的ネガティブなものだったので、強くて柔和で品のある羽生選手の登場は衝撃を与えた。圧倒的な人気を誇っていますから、コロナが落ち着いたタイミングで、北京や中国国内でアイスショーなどが行われる可能性は高いと思います」

 ショービジネスの新天地としても中国大陸は有望のようだが、直近ではこんなサプライズもささやかれている。

「今年は日中国交正常化50周年の節目ですが、9月に都内で行われる記念行事に羽生さんが登場するといううわさが、中国人富裕層の間で流れています。五輪の際、わざわざ中国外務省が“羽生選手を応援します”と異例のコメントを出しましたが、羽生報道を増やせば親日感情は上がる。中国政府は、彼の存在を日中関係の調整弁として機能させようと考えている節があります」(同)

週刊新潮 2022年8月25日号掲載

ワイド特集「夢はいつひらく」より