「神の国の実現を果たしたい」 萩生田氏の演説内容を元信者が証言

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偽装勧誘を主導

 その幹部の名を入山聖基という。年齢は57歳。

「入山氏はもともと、萩生田氏の地元・八王子の教会長でしたが、その後、出世しています。昨年11月、統一教会が運営するニュースサイトでは『伝道教育局の副局長』という肩書で紹介されている。『伝道教育』といっても、要は身分を隠して教会に人々を誘う“偽装勧誘”を主導する機関なのです」(鈴木氏)

 萩生田氏はその“偽装勧誘”を司る、組織中枢の重要機関のナンバー2と「お友達」であるというわけだ。

 さらにこの入山氏、他の教会幹部とゆめゆめ一緒にはできない。注目すべきは長女の嫁ぎ先である。

「入山氏の長女は2020年2月、文鮮明の長男・文孝進の次男――つまりは教祖の孫に当たる男性――と『祝福結婚』しているのです。入山氏はかくて文一族と姻戚関係を持つにいたったわけで、当然、教団内でも比類なき栄誉を得たことになります」(同)

「面識がない」という説明の矛盾

 つまり、萩生田氏は文鮮明ファミリーと「お友達」でもあったことになる。参院選候補と教会へ頭を下げにいくなど、むしろ「やって当然のこと」だったか。

 この点、萩生田氏に尋ねると、事務所から回答が。

「はぎうだ光一名のフェイスブックアカウントは、広報活動の一環で事務所スタッフが管理しております。友達申請があったものについて、明らかないたずら・スパム・商業目的の申請と思われるもの以外は基本的に全て承認しております。その上でご指摘の人物(入山氏)に関して記憶にある限り面識はありません」

 またも「そうとは知らなかった」のロジックで通す魂胆なのだろうが、そうは問屋が卸さない。

 萩生田氏は八王子市内のホールで14年に開催された統一教会の講演会に出席したことを認めている。そのイベントの司会者は当時、八王子教会長だった入山氏その人なのである。そこで萩生田氏は紹介されて来賓あいさつまで行っているのだ。“一面識もない”というのはかなり無理があろう。

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