12年ぶりに復活するお笑いフェス「LIVE STAND」 通常のお笑いライブとはどこが違うのか

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力の入れようがわかる面々

 そして今年、そんな「LIVE STAND」が12年ぶりに復活することになった。「LIVE STAND 22-23」と題して、東京・大阪・福岡の3会場で順番に開催される。東京公演は千葉の幕張メッセで8月19~21日の3日間にわたって行われる。

 博多華丸・大吉、中川家、海原やすよ ともこ、タカアンドトシ、千鳥、かまいたちの6組が「ライブスタンジャー」として公演をPRする役割を担っている。テレビで見ない日はないほどの活躍を見せている千鳥・かまいたちをはじめとするこの6組が出演することからも、事務所としての力の入れようがうかがえる。

 公演内容を見てみても、「アメトーーク!」「千鳥のクセがすごいネタGP」「ぐるぐるナインティナイン」など吉本芸人が出演する人気番組をベースにした企画も多数用意されていて、お笑い好きならば見逃せない内容になっている。

 音楽フェスの文化がすっかり定着したように、お笑いのフェスも新しい文化として根付くことはあるのか。新生「LIVE STAND」はその試金石になるだろう。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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