市川海老蔵、「團十郎」親子襲名に立ちはだかる壁 “親バカ”に関係者から疑問の声

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「常識的に考え難い」

 先の上村氏に聞いても、

「子供がやる役としては常識的に考え難いと思います。さすがに歌舞伎の関係者も一様に首をひねっていますし、この期に及んで他の共演者たちの詳細が明かされていないのも、少々妙な印象を受けますね」

 実は海老蔵演じる「歌舞伎十八番」の「押戻し」などの演目についても、共演する役者の詳細が、未だ明らかになっていない。

 古典演劇評論家の水落潔氏はこう指摘する。

「この時点で配役が出そろっていないのは異例でしょう。海老蔵は「押戻し」という演目を、自分を支えてくれた大勢の共演者の顔を立てる“お礼”の場にするとの見方もあります。共演者として名が挙がるのは、松本白鸚(79)、尾上菊五郎(79)、坂東玉三郎(72)、片岡仁左衛門(78)といった顔ぶれですが、問題は海老蔵との歳の差。彼ら大御所にとって1カ月もの公演は体力との相談も必要になってきます。歌舞伎の配役は最上位の共演者から順に決めていくという事情もあいまって、調整が長引いているのでは」

 奔放ゆえ大御所たちとの不協和音がささやかれてきた海老蔵だけに、観客も納得できるキャストが居並ぶか。襲名披露本番前の今こそが、まさに正念場なのである。

週刊新潮 2022年8月11・18日号掲載

ワイド特集「夏の思い出」より

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