「スープの中を大型ネズミが泳いでいた」 歌舞伎町ラーメン店、元スタッフらが明かす“惨状”

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コロナウイルスまで

 最近まで歌舞伎町店で働いていた元店員も言う。

「店内でモグラみたいに大きなネズミを見たことはあります。ネズミが減ると今度はゴキブリが増えて、洗い物をしていると飛んでいたりしました。ほかにも食洗器を月に1度も清掃しないので、中に食材のカスがたまったり、油がこびりついたりしていました」

 また、ネズミとゴキブリ以外に、ウイルスも呼び込まれていたようだ。

「今年1月、コロナ陽性という診断を受け、10日は家に待機するように言われたので、店にそう告げましたが、3日ほどして“出勤してほしい”というLINEが。咳も落ち着いていませんでしたが、出勤しました。店内のコロナ対策は、アルコール消毒液が置いてあったくらいですね」

東京地裁が仮差し押さえを決定

 こんな具合だから労働環境もなかなかで、夕方5時から朝5時までワンオペで休憩なし、という状況も日常的だったとか。現在、美堂氏は元店員から民事訴訟を起こされようとしており、担当弁護士が言う。

「時間外や深夜手当の未払い、失業手当相当額、有給休暇分給与の未払い、付加金などの請求を予定しています。ただし、訴訟に勝利しても、美堂氏は請求額を支払わない可能性があるので、そうならないように美堂氏の債権の仮差し押さえを請求しています」

 7月20日に東京地裁は、仮差し押さえを決定している。美堂氏はどう答えるか。

「衛生面は、いまは業者を入れるなど適切に処置しています。労働環境については、未払いなどがあれば支払う意思はあります」

週刊新潮 2022年8月11・18日号掲載

ワイド特集「夏の思い出」より

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