120人乱交パーティー「通報したのは私です」 40代既婚女性の“傷つけられたプライド”【スクープその後】

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通報者が語る

「5月のゴールデンウイーク明けくらいに、浜松警察署に通報しました。『6月の11、12日に浜名湖近くのペンションで乱交パーティーをやるようですよ』と。名前を聞かれましたが答えませんでした」

 こう証言するのは、関東地方に住まいのある40代の既婚女性Aさんだ。彼女のいう「浜松警察署」というものは存在せず、浜松中央警察署なのか浜松東警察署など他の警察署なのか定かではないが、“5月にあった匿名の通報により摘発に至った”という報道とは一致する。

 Aさんは“しゅん&リンコ”と直接の面識があるわけではない。ではなぜ、通報することにしたのか。実はAさんはセクシー女優として人気を博した過去があり、一時期は高級性風俗店に勤務していた。引退した今は夫に隠れ、ギャラ飲みなどでお小遣いを稼ぐ程度だという。
 
「4月にギャラゴルフ(※金銭を受け取り客と一緒にラウンドを回る)をした50代の人から『6月に浜名湖で乱交パーティがあるんだけれど、行かない? ギャラ5万円出るから』 『進んで絡んでいく女性役をやってもらいたいんだけど』と電話があったんです」

 つまりサクラの打診である。この50代の人物が“しゅん&リンコ”とつながっていたということなのだろう。ともかく、この提案はAさんのプライドを傷つけた。

「一回しか会ってない、しかも一緒にゴルフしただけの男から、そんな電話が来たのが許せなくて。しかもゴルフのとき、私は過去のことは一切喋っておらず、“一般人”として会ったのに。たぶん私の住んでいる地域から会場の浜名湖までのアクセスが良いことを知っていて声をかけたのでしょうが、もう、怒りしかなかったですね。そもそも家族がいるから泊まり(でのパーティー参加)もできないし、一晩中、何人ともヤッてたったの5万円ですよ。なめてますよ。安いお金でなんでもやる女だと見られたことに、腹が立ったんです」

 電話を受け、Aさんはすぐに通報した。なお、事件が発覚した経緯については〈5月“末”にもたらされた匿名の通報〉(テレビ静岡)という情報もある。彼女以外からもタレコミはあったのだろう。ともあれ、日本の性犯罪史に残るかもしれない事件が発覚したきっかけは、なんともあっけないものだった。

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 この事件を機に、乱交パーティーの摘発が相次いでいる。先月20日、千葉県教育委員会は、東京都港区で開かれた乱交パーティーに参加し、女子高校生にわいせつな行為をしたとして、松戸市の中学校教諭を懲戒免職処分にしたと公表。

 さらに今月には34歳の医師の男が、乱交パーティーに参加して女子高校生にわいせつな行為をしたとして逮捕された。また、同じ乱交パーティーに参加したとして、僧侶ら7人も書類送検されている。

 両事件ともに女性高校生が巻き込まれているだけに、素早い全容の解明が待たれる。

酒井あゆみ(さかい・あゆみ)
福島県生まれ。上京後、18歳で夜の世界に入り、さまざまな業種を経験。23歳で引退し、作家に。近著に『東京女子サバイバル・ライフ 大不況を生き延びる女たち』ほか、主な著作に『売る男、買う女』『東電OL禁断の25時』など。Twitter: @muchiuna

デイリー新潮編集部

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