2人体制になったダチョウ倶楽部の今後を占う 純烈との相性は?

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まさかのコラボにも期待

 さらに、彼らの今後を占う上で参考になると思われるのが、彼らが4人組男性歌謡グループ「純烈」とのコラボを発表したことだ。純烈とダチョウ倶楽部は6人組の新ユニット「純烈○(○は温泉記号)ダチョウ」を結成して、配信で楽曲をリリースするという。

 もともと上島さんが亡くなった後、肥後は「ダチョウ倶楽部は解散しません。二人で、純烈のオーディションを受けます。」というコメントを発表していた。これを受けて純烈のリーダーである酒井一圭が「合格ですよ!」とツイッターで返答して、コラボが正式に実現することになった。

 営業で全国のスーパー銭湯を回ってきた純烈と、熱湯風呂を持ちネタにしているダチョウ倶楽部は、風呂に縁のあるグループ同士で相性も抜群である。

 上島さんが抜けたことによるパワー不足を補う意味でも、このようなコラボ戦略は有効である。純烈に限らず、ほかのグループやコンビと積極的に手を組んだり、合同で何らかの企画を行ったりすることで、新しい活動の形が見えてくるのではないか。

 ダチョウ倶楽部の最大の魅力は、共演者や見ている人すべてを巻き込む優しさと温かさがあることだ。ほかの人と共同で何かをやっていくというのは、彼らの強みを生かすことになるに違いない。新たに生まれ変わったダチョウ倶楽部の今後に期待したい。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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