「家、ついて行っていいですか?」が最激戦区「日曜20時」へ引っ越し テレ東の狙いと戦々恐々のテレ朝

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日曜午後8時台の視聴率

 現在の日曜午後8時台の視聴率の状況を見ていただきたい。このところ参院選特番やスペシャル番組の編成が続いたため、通常番組がそろった7月1日のデータを使った。

■鎌倉殿の13人(NHK)
世帯12.9%/個人7.6%/コア2.7%
■イッテQ!(日テレ)
世帯12.3%/個人8.7%/コア8.6%
■ポツンと一軒家(テレ朝系)
世帯13.9%/個人7.9%/コア2.1%
■坂上&指原のつぶれない店スペシャル=午後7時から2時間=(TBS)
世帯7.7%/個人4.9%/コア3.7%
■日曜ビッグバラエティ・池の水全部抜く大作戦=同7時から2時間=(テレ東)
世帯4.1%/個人2.6%/コア1.5%
■千鳥の鬼レンチャン レジェンド集結=同8時から2時間=(フジテレビ)
世帯5.2%/個人3.7%/コア3.8%

 激戦だ。「家、ついて――」が参入したら、競争はさらにヒートアップする。ほかの番組への影響は避けられない。特にコンセプトが重なる「ポツンと――」には脅威になるはずだ

 2018年から放送されている「ポツンと――」は山奥など人里離れた一軒家を訪ねる。一方、2014年にスタートした「家、ついて――」は都市部を中心に住宅街の家を訪問する。

 一見違うようだが、両番組とも見どころはその家に住む人の暮らしや半生。核心となる部分は同じ。どちらの番組も好きな人は10月からどちらを観るか選択を迫られる。

「家、ついて――」の7月20日の視聴率は世帯が5.5%で個人が2.1%。どちらも高くない。けれどコアは2.1%ある。「ポツンと――」と同水準。根強いファンもいるから、「家、ついて――」が日曜午後8時台で存在感を示すことは十分可能であるはずだ。

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