“弱者ビジネス”に切り替えた木下優樹菜に見える悪いクセ いつまでも叩かれ続ける「最大の理由」とは

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復帰から一貫しないブランディング 「弱者ビジネス」に見え隠れする悪いクセ

 交際するサッカー選手とのラブラブ写真を投稿して世間をざわつかせ、写真集も出版。かと思えば「子どものために」と同情を誘う涙の動画もある。注目は浴びてチヤホヤされたいが、おおっぴらに批判はされたくないから一般人というスタンスをとる。そんな木下さんの中途半端な態度も、反感を呼ぶ理由のひとつだろう。

 思うに彼女の悪いクセは、権力や数で圧倒して相手を黙らせることへの執着ではないか。どちらが裁判で勝つか。どちらが世間を味方につけられるか。タピオカ事件といい淳さんへの公開反論といい、「自分にはこれだけの後ろ盾や世論を動かす力があるのだから、あなたの負け」と力の論理で優劣をつけたがる考え方が透けて見える。再起のチャンスをつぶしてたまるかと、焦りが出すぎているのかもしれない。

 今回の公表が物議を醸したのも、世間を味方につける作戦と思われているからだろう。どんなに嫌な相手でも、体の特徴に関わることで中傷すれば集中砲火を浴びる。それを逆手にとって、アンチの口を封じ自分の言動を正当化したいだけ。そう疑う声も少なくない。

 当事者に悪口を言わないで。私の動画で理解を深めて。周囲は配慮して。間違ってはいないが、何となくこう言えばOKだろうと軽く口にしている印象を受けた。ただでさえ肩身の狭い当事者や家族は、どんな思いで見ただろう。

 弱者や被害者という立場は世間の同情を集めやすく、批判されにくい。木下さんが欲しがる、多数の支持を得た気分になれる。ただ彼女は気付いているだろうか、弱者だと振る舞いながら実は強者だったというケースこそ大炎上することを。彼女が勝ち負けにこだわり続け、多数派の論理で勝ちを重ねれば重ねるほど、弱者としての説得力は薄らいでいく。ADHDへの理解を深める活動を、という意気込みはすばらしいが、どこまで腰を据えて取り組むつもりかは正直わからない。セカンドチャンスを生かすか殺すかは、「最強」のこだわりを捨てられるかどうかにかかっているのだろう。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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