東電訴訟で13兆円の賠償判決 裁判長は「最高裁判事への道を突っ走る超エリート」
「7カ月かけて書いた判決です。最後までしっかり聞いてください」
朝倉佳秀裁判長は、そう前置きしてから主文を読み上げた。東電の株主が旧経営陣5人を訴えていた株主代表訴訟の判決が出たのは今月13日。東京地裁は4人に対し13兆3210億円の支払いを命じた。実に巨額の賠償額だった。
目下、福島第一原発事故の損害賠償を求める訴訟は全国で起こされているが、いずれも焦点は津波の「予見可能性」と、事故を防ぐための「結果回避」ができたか、の二つである。...