秘蔵カセットテープに「デビュー前の松田聖子の声」が! 聖子を見出した伝説的プロデューサーが44年ぶりに再生して聴いた、驚異の歌声

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武道館公演での聖子

 歌手生活42年目となる今年の夏も、全国ツアーに邁進している松田聖子。7月13日・14日は日本武道館で連続公演し、満員のファンを沸かせた。

 14日の公演を見た50代男性は、興奮気味にこう語る。

「最高のエンタテイメント・ライブでした。聖子さんが徹頭徹尾、サービス精神満点なんです。誰もが知る名曲を歌い上げてくれたし、レコーディング以来初めて歌ったという初披露曲のサプライズもありました。ステージの端から端まで走るほどエネルギッシュで、10名以上のダンサーとのフォーメーションダンスまで見せてくれた」

 そんな松田聖子が、「ミス・セブンティーンコンテスト」を経てデビューしたのはよく知られた話だ。このコンテストの九州大会で優勝するが、父親の大反対にあい、全国大会への出場を自ら辞退してしまう。ではなぜデビューが叶ったのか。

 それは、九州大会のステージで録音されたカセットテープを聴き、聖子の才能を見抜いた人物がいたからだった。

 その人物、当時CBS・ソニーに勤めていた新米プロデューサーで、聖子と二人三脚でデビューを目指した日々を『松田聖子の誕生』(新潮新書)にまとめた若松宗雄氏が語る。

「当時のことを思い出そうと資料を整理していたら、カセットテープが出てきました。これが蒲池法子、のちの松田聖子の歌声に私が出会った運命のカセットテープです」

 そう言って若松氏が封筒から取り出したのは、少し変色した古いカセットテープだった。SONY製で、「福岡」「蒲池」の赤いペン書きがある。

「このカセットテープを聴いて、すぐさま福岡に住む聖子に会いに行きましたね。それ以降は聴くこともなく仕舞い込んでいたんですが、捨てなかったね。当時は何でもカセットで、仕事場にも自宅にも何百本と溜まっていたテープを一斉に処分したこともありましたが、これだけは取っていた。状態もいいですね。再生してみましょうか。1978年4月に撮った松田聖子の声、私も聴くのは44年ぶりですよ」

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