“大谷しか勝たん”で暴騰する二刀流 ソト超え「100億」巨額年俸の現実味

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適性年俸の上限は……

 エンゼルスは今春キャンプで大谷の代理人と話し合った際、大谷のFA時に必要な年俸は今季のシャーザー(メッツ)の史上最高4300万ドル(約60億円)を超えるとの認識を示した。だが今や、その上限は予測不能だ。

 7月8日付のNBCスポーツ(電子版)は、往年の投打の名選手、ロジャー・クレメンスとケン・グリフィーを引き合いに、大谷の適性年俸は7000万~7500万ドル(約97億~104億円)と報じた。うち投手は4500万ドル(63億円)、打者では2500万ドル(35億円)と投手優位に見積もる。

「これだけ投手で活躍すると、それも夢物語ではない。前例がない選手だけに、一体どこまで跳ね上がるのか想像もつかない」(前出の代理人)
 
 エンゼルスは大谷の保有権を持つ来季までに契約更新すれば、かつてない規模での契約となりそうだ。7月16日にはナショナルズのソトが15年総額4億4000万ドル(約612億円)の巨額のオファーを拒否していたことが明らかになった。大谷と似た状況に置かれた23歳の強打者の“値段”は一定の目安となり、エンゼルスの大谷の慰留には改めて巨額の資金が要ることを知らしめた。

 その前に今季いっぱいで大谷との2年契約が終了し、オフには大谷が2度目の年俸調停権を取得する。

「ここ2シーズンの実績から、大谷側はとてつもない金額を要求してくると思う」
 
 折り合わなければ調停にもつれ込む。調停では両者が金額を主張し合い、どちらかの金額が採用される。中間はない。

「双方、調停にはしたくないだろうから、妥協点は探るはず。2年前の交渉でもぎりぎりで調停を回避している。ただ、調停前に決着するにしてもベッツ(ドジャース)のレッドソックス時代の史上最高額(2700万ドル=当時約30億円)は超えてくるだろう。トラウトやレンドンと大型契約を結んでいるエンゼルスにはこの大谷の来季年俸だけでも負担が大きい」

 大谷がオールスター戦以降も投手として活躍すればするほど、エンゼルスはジレンマに深く陥ることになる。

デイリー新潮編集部

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