安倍元首相銃撃事件 元公安警察官が指摘「爆発物探知犬を使うべきだった」

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テロリストにとって脅威的な存在

「爆発物探知ロボットだと、爆弾を見つけるまでまる一日かかりますが、犬は瞬時に嗅ぎ分けることができます。事前に爆発物探知犬がいるとわかると、テロリストはそこでは爆弾を仕掛けないと言われます。テロリストにとって、爆発物探知犬は脅威的な存在になっています」

 ウクライナでは現在、ジャック・ラッセル・テリアの雄の「パトロン」が爆発物探知犬として大活躍している。ロシア軍が撤退したウクライナ北部チェルニヒウ州で、パトロンが地中にある地雷や不発弾を24時間で262個も探し出したのだ。その活躍を称え、ウクライナのゼレンスキー大統領は5月8日、パトロンを表彰した。

「2021年7月から9月の約2カ月間、東京オリンピック・パラリンピックの開催期間中に民間の警備会社が爆発物探知犬をJR東日本、JR東海の主要駅や競技施設に配置しました。今後はさらに、この探知犬の需要は高まっていくでしょう」

勝丸円覚
1990年代半ばに警視庁に入庁。2000年代初めに公安に配属されてから公安・外事畑を歩む。数年間外国の日本大使館にも勤務した経験を持ち数年前に退職。現在はセキュリティコンサルタントとして国内外で活躍中。「元公安警察 勝丸事務所のHP」https://katsumaru-office.tokyo/

デイリー新潮編集部

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