かまいたち・山内が語る「好感度って面白いですか?」 ネタで一番大切にしていることとは

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 飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子ぶり。「二人合わせて年収5億、吉本興業ではダウンタウンに次ぐ2位」とのうわさまで飛び出したのが、お笑いコンビ・かまいたちの山内健司(41)と濱家隆一(38)の二人だ。

 とくに山内のレギュラー番組は配信も含めて10本以上に達する。

 それでも、これまでの道のりは決して順調ではなかった。所属する吉本興業が運営するタレント養成所「NSC」では、ツッコミを担当する濱家が成績優秀者の集まるAクラスだったのに対し、ボケ役の山内は万年Cクラスをキープ。晴れてコンビでデビューを果たした後も、大きな賞レースでは同期の芸人たちの後塵を拝してきた。

「彼らが僕らより先に『M-1グランプリ』や『キングオブコント』で決勝へ進んだ時はめちゃくちゃ悔しかった。それこそ“頼むから先に売れないでくれ”と、本気で祈っていたくらい」

「好感度って面白いですか?」

 M-1やキングオブコントでは、ともに8年以上にわたり準決勝や準々決勝での敗退を繰り返したが、2017年にはキングオブコントで初優勝。19年にはM-1で準優勝を果たしている。

「だから、僕らが優勝した時は、芸人仲間の多くが僕らではなく“(準優勝に終わった)にゃんこスター、ガンバレ!”と思っていたんじゃないかな。まあ、そんな感じで、お互いに抜きつ抜かれつを意識してやってきましたからね」

 いまや中堅クラスの芸人らをけん引する存在。その山内が若手の頃から求めてきたのは、好感度ではなく笑い声。実際、平成ノブシコブシの徳井健太(41)は、自著『敗北からの芸人論』(新潮社刊)で〈その場が面白くなるなら、自分がどう思われようとかまわない〉との山内評を披露している。

 同様にタレントの出川哲朗(58)も、かつてラジオ番組で「山内はヒール役を買って出て、言わなくていいことも言って、ちゃんと笑いにする」と持ち上げた。

 今年3月まで朝の情報番組にレギュラー出演するなど、幅広い層から支持を集める相方の濱家は、自身と対照的に発言が何度もネットで炎上してきた山内を、「好感度を燃やして仕事をしている」と評する。が、山内は「好感度って面白いですか?」と、意に介する様子はみじんもない。

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