競技ダンス“100年に1人の逸材”に「芸能界の女傑」がパワハラか 意見に逆らうと「大会出場禁止」に

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「気持ちもぴったり」

 また、藤井選手は2月から別のマネジメント事務所に所属し、稲川氏は不快感を示していたという。

 JBDF関係者によれば、

「稲川さんは藤井さんを我が子のように可愛がっています。しかし、それが行き過ぎて彼を独占したいかのような気持ちに駆られている。自団体でプロ登録させ、自分の事務所に所属させるつもりが、別の事務所に行かれてしまった。稲川さんは藤井さんに直接“あなたのところの社長から私に電話くれって言っているのよ!”と怒りをぶつけていたようです」

 力ずくで現状をひっくり返し、才能ある若者を女傑が支配下に置こうとしているのか。稲川氏を都内の自宅で直撃すると、

「創太くんが私にいじめられてるって? とんでもない! 創太くんと私はね、孫とおばあちゃんのような関係ですよ。気持ちもぴったりです。年中自宅にやってきて、仲良くしていますよ」

 しきりに関係の良さを強調する稲川氏。かたや、藤井選手の事務所は、

「お答えは差し控えさせていただきます」

 先のJBDF関係者がため息をつく。

「藤井さんとしては自身を大切に思っている稲川さんに感謝する一方で、プロ登録を強いてくるところに辟易とした思いもある。まずはアマチュアとして世界で戦えるようになってからプロへの転向を考えるという方針です」

週刊新潮 2022年7月7日号掲載

ワイド特集「『ニュースの壁』の裏側」より

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