セブン-イレブンに敗訴した東大阪「元オーナー」の言い分 なぜお客とケンカになったのか

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人間らしい生活

 セブンの運営本部は2021年5月、東大阪南上小阪店の敷地内に直営の「セブン-イレブン東大阪店(仮店舗)」の営業を開始した。プレハブ造りで、松本氏の店舗より小ぶり。なぜか警備員が常駐している。

「私にとっては嫌がらせとしか思えません。知り合いのセブン本部の社員によると、あまり客は入っていないようで、日販(1日の売り上げ)は30万円くらいだそうです。私が店主だった頃は60万円でした」

 コンビニの仕事を離れて、松本氏は今、なにをしているのか。

「以前はウーバーイーツや工務店でリフォームの手伝いをしていました。現在は障害者施設で、送迎の仕事をしています。住まいも、店の近くに借りていたマンションを引き払って、東大阪市内にある実家で暮らしています」」

 休日には、登山をするという。

「近くに生駒山があるので、よく登っています。あとは趣味のウオーキングをしています。旅行もするようになりました。九州に親戚がいるので、昨年6月、息子と二人で車で2週間かけて旅行。車中泊もしました。コンビニで働いていた頃は365日24時間営業ですから、旅行なんかできなかったのですが、いまは規則正しい、人間らしい生活を楽しんでいます」

 松本氏は今後も、法廷闘争を続けるつもりだ。

「弁護士も呆れるような判決が出たので、これまで以上に力を入れて戦うつもりです。最高裁まで、とことんやりますよ。時短営業をしたことで、24時間営業を見直すコンビニがでてきました。全国には人手不足で24時間営業ができない店が沢山あります。ここで裁判をやめてしまうと、また24時間営業に戻ってしまう可能性があるからです」

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