「トップガン」続編が興収43億円突破 世界中の軍事オタクを喜ばせたツボ3つ

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“正しくない”場面

 映画が公開されると、全世界のマニアがマークに反応した。すると、当のスカンクワークスが特設サイトを公開した。

 なんと、映画スタッフ側から依頼を受け、デザイン、設計、機体製作で協力したことを明らかにしたのだ。

「さらに驚くべきことに、ダークスターを使った撮影が始まると、『中国の偵察衛星が近づいてきた』と、アメリカ海軍が映画スタッフに伝えたそうです。中国が本物の秘密兵器かどうか調べようとしたといいます。フェイクニュースかデマの類かと調べてみたのですが、どうやら本当の話みたいですね」(同・軍事ジャーナリスト)

 もちろん映画なのだから、“正しくない”場面もある。事実とは異なることを分かった上で、映画的効果を狙って撮影したシーンだ。

「例えば、講師であるトム・クルーズが、パイロットたちと向かい合う座学のシーンがあります。普通、座学は教室で行います。ところが第1作の『トップガン』も、今回の『マーヴェリック』も、飛行機の格納庫が使われていました。あれが本当なら、離着陸の音がうるさくて授業どころじゃないでしょう(笑)」(同・軍事ジャーナリスト)

 だが実際の映画では、いかにも“トップパイロット”が集まって、レベルの高い授業を受けているように見えるから面白い。

巧みな設定

 トム・クルーズたちが被るヘルメットも、あえて1世代前のものを使っているという。

「最新型のヘルメットは、顔を覆うバイザーの部分がディスプレイになっていて、必要な情報を映すようになっています。ところが、これだと役者さんの顔がはっきりとは見えません。そこで、あえて昔のヘルメットを使い、役者の表情が観客に分かるようにしたのでしょう」(同・軍事ジャーナリスト)

 だが、ストーリー上の重要な設定に関しては、極めてリアルだったという。

「映画では、敵地の奥深くに侵入し、ターゲットを爆撃するという作戦が描かれます。トム・クルーズが上官に説明した通り、本来ならステルス性を持つF-35が、高度からGPS誘導の爆弾を投下すれば済む話です。これでは映画として全く面白くありません」(同・軍事ジャーナリスト)

 そこでスタッフは「爆破地点はGPSが妨害されている」という設定を考えだした。

「GPSが使えないとなると、高度からの爆撃は命中率が下がります。ならば敵のレーダーやミサイルにキャッチされないよう、低空を高速で飛び、爆弾を投下しなければなりません。F-35ではなく、運動性能の高いF/A-18スーパーホーネットが適任です。この設定のおかげでスリルとサスペンスの要素が格段に増え、観客が手に汗握るシーンが続出したわけです」(同・軍事ジャーナリスト)