“パワハラ賞状”で自殺社員を愚弄 内容を精査すると益々浮き彫りになる“悪質性”

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トップ3の営業マン

「そうです。ただし、男性は注文住宅の営業職だったのですが、成績が悪かったわけではありません。成績上位から手渡された“症状”で、男性はトップ3だったのです。本来、きちんと表彰されるべき人だったそうです」

 トップ3なのに、なぜあれほど侮辱されなければいけないのか。

「一体、何のためにやったのか理解できません。しかも、これほど堂々とハラスメントの証拠が残る形で……」

 マスコミに公開された「症状」では、文末に記された名前は伏せられてはいるものの、会長印が押してあるため、ネット上では創業者がパワハラを認めていたも同然との意見も広がっている。もっとも、「症状」の会長名は《ハシモトホーム○○○○の/会長▽▽▽▽》とある。代理人の川村亮平弁護士に聞いた。

「“症状”が手渡されたのは、ハシモトホームの関連会社の方が加入している親睦会の新年会でした。“症状”の交付を企画した課長は、場を盛り上げるための余興になると考えていたようです」

 余興だったで済まされる問題ではない。

 ハシモトホームには問い合わせの電話が殺到し、ようやくことの重大さを理解した様だ。ホームページに社長名義でコメントを発表した。

《現在弊社に関する報道がなされており、関係者の皆さまにはご迷惑をお掛けしておりますこと、深くお詫び申し上げます。/弊社といたしましては本件を重く受け止め、最大限誠意ある対応を取る所存でございます。(後略)》

デイリー新潮編集部

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