フジ「ポップUP!」 ついに視聴率1・3% 起死回生の「昼ドラ」で今さらの禁断シーン

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ドロドロの代わりにベッドシーン

「東京キー局制作の昼ドラとしては、それ以来となるわけですから気合いも入ったでしょうが、失敗でしたね」

 何がいけなかったのだろう。

「ドロドロの愛憎劇になるかと思いきや、テーマは不倫でした。昼下がりの視聴者層を意識したのか、ご丁寧にベッドシーンまで演出した力の入れようでした。もっとも、これがかえって不評だったようです。フジには視聴者から《主婦層獲得の不倫ドラマで主婦をバカにしている》《主婦には不倫願望があると思い込んでいる》《昼間から何を見せるんだ》と言ったクレームが来たそうです」

 ドラマの終わりには《この物語はリアルな体験談に基づいたフィクションです》との但し書きまであったが、

「そのせいか、かつての『どうーなってるの?!』や『痛快TV スカッとジャパン』のような再現ドラマを見ている感じで、昔の昼ドラを知っている世代には物足りなかったと思います。ただし、今どきあの時間帯にベッドシーンは、見ていて違和感がありました。子供と一緒に番組を見ていたという視聴者もいたようで、チャンネルを変えられてしまったということです」

 他にも問題があった。

年内打ち切りも

「『ポップUP!』は帯枠なのに、その中でドラマは週1回。しかも1話完結で、わずか4回で終了でしたからね。視聴者のモチベーションも下がりますよ。制作者は“昼間に不倫ドラマ”“ベッドシーンで攻めた演出”といった話題を期待したのかもしれません。狙いは理解できますが、今の時代、その感覚は受け入れられなかったわけです」

 ベッドシーンなどなくても、老人ホームを舞台にした「やすらぎの郷」は話題になった。

「倉本さんは当初、『やすらぎの郷』はフジに持ち込んだが断れたと語っています。フジとしては未だに悔やみきれないかもしれませんね」

 ドラマも終了し、視聴率はさらに下がった。

「チーフプロデューサーのパワハラ問題が報道された影響もあるでしょう。番組の雰囲気も悪くなっているので、士気が落ちているのは間違いありません。このままでは来年3月、ひょっとすると年内での打ち切りもあり得ます」

デイリー新潮編集部

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