令和の噛みつき男・坂本勇人 20歳の頃の銀座クラブ伝説 巨人軍の紳士たちは元気ハツラツだった

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きっかけは阿部慎之助の挨拶

「30人ほどの選手はボックス席に、監督とコーチ陣はVIPルームに陣取っていました。締めの挨拶でマイクを持ったのは阿部(慎之助)さんで、彼はこんな風に言っていました」(同・関係者)

〈ここから(ホステスたちと)2次会に行くのはもちろん構いませんが、多数のパパラッチがカメラを構えていることと思いますので、お相手とは時間差で外へ出るなど注意してください。特に「五反田のホテル」はやめてくださいね〉

「五反田のホテル」とはもちろん、前述の二岡のスキャンダルを指し、阿部の挨拶はそれをからかうものだった。

「場内は“どひゃ~”って盛り上がりましたが、二岡さんが『ふざけんな!』ってガチギレして阿部さんのところへ向かって行って、揉み合いになってしまいました。ママが間に入って何とか収めようとしていたようです。二岡さんは広島弁がかった喋り方もあり、横柄さが目立っていたようで、ホステスたちには評判が良くなかった。そのせいもあって、余計に『五反田のホテル』という単語に場内が反応したように感じました」(同・関係者)

 なお、二岡はこの数カ月後、交換トレードで日本ハムに移籍することになる。スキャンダルが影響したと指摘する声も少なくないが、この時点ではまだ、彼はそんな将来を知る由もない。

vs.阿部とホステスとの交際秘話

 一方で、その二岡からポジションを奪ってシーズンを通じてスタメンに名を連ねた坂本もまた、この祝勝会の日、なぜか不機嫌だったという。その原因もまた、阿部だった。

「坂本さんはずっとキレていて、『阿部(慎之助)ふざけるな』って言っていましたね」

 と、別のクラブ関係者。

「阿部さんが若手にプロレス技のようなものをかけて、クラブの柱が損傷した“事件”があったのですが、坂本さんにとっては“若手がイジメられている”ように見えたんですかね」(同・関係者)

「レジェンド」を打ち立てても有り余る元気が、若手へのかわいがりに向かったのか――。ともあれ、リーグ優勝直後の祝勝会とは思えぬ緊張感が漂い続けていたようなのだ。

 ちなみに、坂本は当時から女性に積極的で、一時期、同世代のホステスと付き合っていたという。

「坂本さんが高校時代を過ごした青森出身のホステスで、クリッとした瞳が印象的な子でした。可愛くて稼ぎ頭だったから、彼にのめりこむのを店側は危惧したようです」(同・関係者)

 もっとも、交際はそこまで進展しなかったようで、

「休みの日に坂本さんの自宅に遊びに行ったりしても、彼は『顔を指されるから』と表に出たがらない。家政婦のように扱われたことを、彼女は不満に思っていたようです。程なくして別れ、彼女は銀座で一番有名なクラブに移籍していきました」(同・関係者)

 今よりもはるかに私生活がワイルドだった、しかし、チームもまたはるかに強かった時代の話である。

デイリー新潮編集部

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