大谷翔平の休養日が増えた深い理由 エンゼルス、マドン排除の裏で「放出」へ準備着々

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移籍と残留の両にらみ

 エンゼルスは既に主砲マイク・トラウト、アンソニー・レンドンと大型契約を結んでいる。大谷の契約次第では、モレノ・オーナーが忌避する「ぜいたく税」を課されてしまう。また、大谷1人に資金を集中すると、長期低迷するチームが抱える数々の補強ポイントに手が回らなくなる。「大谷放出」は極めて現実的なプランと言える。

 そのためには大谷が「ヘルシー」であることが大前提だ。

「だからこそ球団は大谷の起用法をコントロールしたかった。大谷の意思に委ねるマドン流では故障のリスクが高い。監督経験がないネビンなら球団主導の起用法が可能で、大谷の休養が増えたのは“商品管理”を徹底し始めた証しだ。大谷にケガさえなければ、来季途中まで他球団との大型トレードを模索できる。もちろん、それまでに球団にリスクが小さい3年程度の契約に大谷サイドが納得してくれれば、それで良し。再契約を想定しても、長く働いてもらうには今から大事に使っておかなければならない。球団は移籍と残留の両にらみで、最終的には天秤にかけてメリットが大きな方を選ぶと思う」

 14年を最後にプレーオフ進出がないア・リーグ西地区の「お荷物球団」だが、58億円超もの巨額の年俸をにおわせる裏で、放出の準備とは、なかなかの策士ではないか。

デイリー新潮編集部

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