BTSの活動休止発表が「酔っ払いながら」だったワケ マッコリやワインを飲みながら「疲れ切った」

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 7人組の韓流アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」がグループ活動の休止を発表し、衝撃が広がっている。今や世界を代表するアーティストとも言えるBTSが重大発表を行ったのは、“酒席”だった。

“素の姿”が見られる

 今月14日、公式YouTubeチャンネル「BANGTANTV」で公開された「防弾会食」と題する動画で、BTSはグループ活動の休止を発表した。10日に最新アルバム「Proof」を発売したばかりで、13日にデビュー9周年を迎えた中での突然の発表だった。

「7人がテーブルを囲み、お酒を飲みながら宴会をする『防弾会食』は、恒例の大人気コンテンツ。世界中のアーミー(BTSのファン)が14日の配信を心待ちにしていました。普段はクールなメンバーが『愛してるよ』と口にしたり、カメラを気にせずモリモリご飯を食べ、お酒を飲み、彼らがトップアイドルであることを忘れてしまいそうになるほど“素の姿”を見せてくれるんです」(BTSのファン)

 生配信などで日常的にファンと交流するBTSでも、彼らが飲酒するシーンを見られる機会は貴重だそうだ。

「堂々とお酒を飲んでいる姿が見られるのも『防弾会食』ならではですね。かつてはワインを飲みながら生配信することもありましたが、ある時から『事務所に怒られるから』と言って、飲酒シーンを流さないようになったのが寂しくもあったんです」(同・ファン)

突然の「活動休止発表」

「リアル防弾会食」と題した14日の動画では、メンバーがワインやマッコリ、ソジュ(韓国の焼酎)を次々と開けながら、パスタやピザ、カニなどをつまんでいる様子が公開された。

「Vが『カメラを気にせずに過ごそう』と言って、RMがわざとカメラにお尻を向けたり、お酒に弱いJ-HOPEがすぐに顔を真っ赤にしたり……。宴会をしながら、共同生活していた宿舎の契約が終わって今は別々暮らしているということが、メンバーの口から初めて公表されました。『離れて暮らしてからのほうが、家族みたいに思えるようになった』とも言っていて、相変わらずの仲の良さに嬉しくなりました」(同・ファン)

 そんな和気あいあいとした「防弾会食」の中盤で明かされたのが、「グループ活動の休止」だったのだ。

 BTSの活動を長年見守り、歌詞の研究も行っている日韓文化に詳しい識者は、「BTSらしい発表だった」と振り返る。

「デビュー9周年を祝う場での発表というのは衝撃でした。RMが『疲れ切って目的を見失ってしまった』と話すのには、そこまで正直に語るのかと驚きもしました。一方で、記者会見や事務所が出す声明文ではなく、自分たちの言葉を直接伝えられる『防弾会食』を発表の場に選んだことについては、どこまでもアーミーに対して誠実な彼ららしいとも感じました」

酔っ払いながら……

「活動休止」発表の影響の大きさを考えると、アンバランスなほどリラックスした雰囲気だったといえる。日本のアイドルグループが同じことをしたら、「酒を飲みながら大切な話をするなんてけしからん」となってもおかしくはなかっただろう。だが、ここに日韓の文化ギャップがあるようだ。

「まず、韓国では『ご飯は食べた?』が挨拶の言葉になるくらいですから、一緒に食事をすることをすごく大事にする国民性なんです。韓国ドラマの中でも、しょっちゅう食事のシーンが出てきますよね。そしてソジュを片手にほろ酔いになっている時こそ、本音を語る重要な場面ということも多い。腹を割って本音でファンに語りかけるためには、ワインやマッコリを片手に食事を囲む『防弾会食』の場が相応しいというわけです」(同・識者)

 誰かが話している間に席を立ったり、途中で汚れた床を拭いたりと、まさしく宴会だった。

「動画の終盤、メンバーの何人かは、酔っ払っているせいか言葉がまとまらなかったり、感情が高ぶって泣いてしまったりしたのも印象的でした。その度に、他のメンバーがフォローしたり、涙をぬぐったりしていましたね」(同・識者)

事務所の株価は急落

 こうして発表された「休止」ゆえに、「ソロ活動に専念」なのか、はたまた「解散」なのか、混乱を招いた。

 BTS好きで知られるお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅がTwitterに〈#BTSが活動休止〉と投稿した際には、ファンから“休止ではない”という指摘が相次ぎ、〈Twitterのコメント欄にARMY仲間から/BTS本人もHYBEも活動休止とは言っていないですよとのご指摘を受けました。/すいません!〉と謝罪するハメに。

「韓国国内の報道でも『グループ活動休止』という言葉が並んでいるので、『休止』という日本での報道が間違っているわけではないでしょう」(同・識者)

 先のファンは、

「『防弾会食』が配信された後も、メンバーは様々な形で説明を繰り返してくれています。JUNG KOOKは生配信の動画で『解散はしない』と改めて語り、RMもファンサイトで『刺激的な見出しが付く報道を見るのがつらい』と綴っています」

 所属事務所HYBEの株価は、一時4万8000ウォン(4・87%)まで急落し、時価総額2兆ウォンの損失が発生。「BTSはグループ活動とソロ活動を併行する新しいチャプターを始める」と発表し、活動休止の印象を打ち消したのは、株価の下落を食い止めるのが狙いだろう。

「『防弾会食』は、先月31日の米ホワイトハウス訪問の前に撮影したと動画内で明かされています。当然、事務所は、十分に時間をかけて内容のチェックや編集をした上で公開しています」(先の識者)

「BTS法」も間に合わず

 こうした混乱を招いた発表だが、休止の背景には最年長メンバーのJINが兵役に行くタイムリミットが迫っていることがあった。

「昨年8月以降、韓国国会では、兵役法が定める兵役免除の対象に『大衆文化芸術家』を加える、いわゆる『BTS法』を議論してきました。事務所やメンバーも、その行く末を注視していたはずです。しかし、韓国国民の中には『兵役に行かないのはずるい』という考えは根強く、ましてや『タンタラ(歌手や芸能人を見下して使う言葉)の兵役を免除するなんて』と議論は遅々として進まなかった。もし今更、法案が通ったとしても、施行されるまでには半年程度かかるでしょうから、12月に誕生日を迎えるJINの兵役は免れられなかった可能性も高いです」(同・識者)

 そのタイムリミットとデビュー9周年のタイミングが合い、実現した「防弾会食」だったのだ。

「国連での演説やバイデン大統領との会談など、一国のアイドルに収まらないほどの活躍と影響力を持つBTSですから、これからも前例のない道を進むはずです。今回の活動休止発表に関しても、誤解を招く恐れがあると承知しながらも、『防弾会食』の場で自分たちの言葉で伝えることにこだわった。BTSがアーミーに発するメッセージはいつも正直なものですから、『BTSの第1章が終わり、これから第2章が始まる』という彼らの言葉に嘘はないでしょう」(同・識者)

デイリー新潮編集部