大学選手権で躍動した“7人のドラフト候補” スカウト陣のリアルな評価は?

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大一番で魅せた亜細亜大エース

 6月12日、亜細亜大の20年ぶり5度目の優勝で幕を閉じた全日本大学野球選手権。隅田知一郎(西日本工大→西武1位)、椋木蓮(東北福祉大→オリックス1位)、黒原拓未(関西学院大→広島1位)、ブライト健太(上武大→中日1位)、正木智也(慶応大→ソフトバンク2位)が出場した昨年に比べると、有力なドラフト候補が少ないというのがもっぱらの評判だったが、それでも将来が楽しみな選手は確実に存在していた。今年のドラフト候補について、今大会で評価を上げた選手を中心に紹介してみたい。【西尾典文/野球ライター】

 投手で真っ先に名前が挙がるのが、優勝した亜細亜大のエース、青山美夏人だ。息詰まる投手戦となった初戦の近畿大戦では、7回1/3、無失点としっかり試合を作ると、続く名城大戦では、リリーフで3回を投げて6奪三振の快投。そして決勝の上武大戦は、毎回のように走者を背負いながらも粘り強い投球で1失点完投勝利を飾り、大一番でも見事なピッチングを見せた。

 手足が長く、182cmという身長よりもマウンド上で大きく見え、高い位置から投げ下ろすボールの角度は素晴らしい。また、今大会でも与えた四死球はわずかに2と、制球力の高さも魅力だ。

 今大会の青山について、プロのスカウトからも称賛する声が多かった。

「リーグ戦と比べても明らかに良かったですね。今年の春(のリーグ戦)は、特にフル回転だったこともあって、(力を)セーブしたような投球が多かったですが、短期決戦に合わせてしっかり調整できていたように見えました。特に、リリーフで投げた時のボールは力がありましたね。まだ、全体的にストレートも変化球も凄みには欠けるところがあって、(プロでは)少し時間はかかるかもしれませんけど、しっかり鍛えれば、さらにスピードが出そうです。コントロールも悪くないし、意外に器用なところもある。将来が楽しみな素材だと思います」(パ・リーグ球団スカウト)

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