パパ活の「吉川赳議員」は当選3回でも小選挙区で4回落選 細野豪志議員は何を思う

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親父の血を受け継いだ

「もう、吉川さんは議員としてはアウトですね」

 と嘆くのは、富士市の自民党市議。

「細野さんも2006年、山本モナと路チューを撮られて不倫が発覚しましたが、今回のスキャンダルの方がダメージははるかに大きい。代議士が、18歳の女子大生にお酒を飲ませ、いかがわしい行為をした上、お金を渡しているわけですからね。これはもう犯罪行為ですよ」

 今回のスキャンダルで、細野陣営はほっとしていると思うか。

「それはないでしょう。昨年の選挙では、吉川さんに対してダブルスコアで圧勝しているんですからね。細野さんは選挙に出れば間違いなく勝つのですから、吉川さんなど眼中にありません。彼も吉川さんの評判は知っているでしょうから驚いてないと思いますよ」

 この市議も、さもありなんという感想だという。

「彼の父親も色々と問題がありました。だからみな、『親父の血を受け継いだ』と言っていますよ」

 吉川議員の地元での評判は?

「そもそも地元活動を熱心にやる人ではなかった。秘書も次々と辞めて行って、事務所の雰囲気も良くないようですね」

 吉川議員は、11日に自民党を離党した。

「もはや彼のことよりも、7月の参院選挙への影響が気がかりです」

 吉川陣営は今後、細野議員にどう対応するのか。

「細野さんとの対立の根っこは深いものがあります。元々静岡5区は、大昭和製紙の斉藤了英元社長の息子である斉藤斗志二さんの地盤でした。そこに細野さんがやってきて、選挙区で斗志二さんが敗れてしまった。比例で復活していたものの、2009年に引退しました。その後、吉川さんが出てきたわけですが、斗志二さんが勝てなかった細野さんに歯が立たないのもある意味、当然です。そしてパパ活ですからね、どうしようもないとしか言えませんね」

 先の政治部記者がいう。

「昨年、細野さんが自民入りした後、党内で一番文句を言っていたのは岸田派です。岸田首相もものすごく抵抗していました。でも、今や静岡5区に現職の自民党議員は細野さんしかいないわけですから、次の総選挙では彼が自民党の公認で出ることになるでしょう」

 考えてみれば、細野氏と4回戦って1回も勝てなかった人が、国会議員でいること自体おかしな話である。やはり、比例復活の制度については見直す必要があるのではないか。

デイリー新潮編集部

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