松坂大輔、藤川球児にも“塩対応”の大谷翔平 ベーブルース以来の大記録達成の可能性は?

スポーツ 野球

  • ブックマーク

Advertisement

 昨シーズン、アメリカンリーグのMVPを受賞した大谷翔平(27)。その大谷を取材するために5月上旬、元メジャーリーガーの先輩二人が現地を訪れたが、まさかの“塩対応”だったようで――。

 ***

 昨年、46本ものホームランを放ったからこそ、今季の数字がやや物足りなく思えてしまう。エンゼルスの大谷翔平について、現地で取材する「Full-Count」編集部の小谷真弥氏は、

「好調なピッチングに比べ、今季のバッティングは必ずしも調子が良いとは言えないと思います。今年からメジャーでは反発係数の少ない“飛びにくい”ボールを使用している。その影響があり、昨年同時期のホームラン数よりはやや少なくなっています」

 とはいえ、5月29日には2打席連続ホームランだ。

 その「オオタニサン」を取材するため、元メジャーリーガーの先輩二人が5月上旬、現地を訪れた。

 スポーツ紙デスクが言う。

「松坂大輔と藤川球児がそれぞれ大谷選手の取材に赴いたのですが、松坂は大谷選手とあいさつを交わし、試合を観戦したのみ。藤川は記者の囲み取材に交じり、その他大勢の一人として質問をしていました。サシで対談するなどの“特別待遇”はなく、先輩による取材でも、“つれない”対応だった感が否めませんでした」

「野茂の広報」

その事情を在米スポーツライターが解説する。

「大谷選手は基本的にシーズン中の単独取材を受けません。また、囲み取材の対応は丁寧ですけども、本心を明かしたり、キャッチーな言葉が出ることもありません。それゆえに記者泣かせの選手ではあります」

 エンゼルスではグレース・マクナミーという日系アメリカ人女性が広報を務める。取材は彼女に申し込み、大谷サイドが受けるかどうかの判断をするのだ。

「グレースさんはドジャース時代の野茂英雄の広報担当でもあり、英語も日本語も操れる敏腕で知られる。エンゼルスとしてもメディアのことは大事にしてほしいはずですが、野球に集中したいという大谷選手の意向を尊重しているのでしょう」(同)

 日本人で初めてMLBスカウトを務めた大慈彌功氏が今季の展望を語る。

「今年は昨年の本塁打数まで到達しないかもしれませんが、30本、35本くらいは打てるでしょう。“投”は調子が良く、昨年より安定感が増しています。怪我がなければ、防御率ではメジャー上位の成績を残せるのではないでしょうか」

 今季こそ、あのベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の快挙なるか。

週刊新潮 2022年6月9日号掲載

ワイド特集「そのニュースには『裏』がある」より

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。