「BTS」がヘイト反対声明も 東京ドーム中継で差別演出?韓流アイドル「NCT」“日本人外し”の波紋

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多国籍をアピールするNCT

 日本人メンバーのユウタの人気ぶりについて、K-POPアイドルに詳しいライターは次のように解説する。

「2016年にデビューしたNCTは、韓国芸能事務所大手のSMエンターテインメントに所属する男性アイドルグループで、韓国人だけでなく、日本・アメリカ・カナダと多様な国籍のメンバーで構成されているのが特徴です。NCT全体は、23人ものメンバーがいますが、楽曲を発表して活動する時は、23人全員ではなく、いくつかのユニットに分かれる新しいスタイル。ユニットの1つであるNCT127は、2018年の日本デビュー以来、大阪城ホールを始め全国4か所8公演を成功させるなど、日本での人気が高い。今回のツアーは東京、名古屋、大阪を巡る初のドームツアーです」

 日本人メンバーであるユウタは、特に人気が高く、彼の個人インスタのフォロワーは827万人超。山下智久や山﨑賢人を抑え、日本人の男性タレント1位である。

 先のファンは、

「ユウタは、16歳の頃に韓国の事務所のオーディションを受け、単身韓国に渡りました。慣れない環境の中で努力し、NCTとしてデビューした後もメンバーやファンに寄り添う謙虚で優しい人。NCTが日本でここまでの人気と知名度になったのは、やはり日本人メンバーのユウタがいるからこそだと思います」

韓国の歌番組でも“差別”

 さて、ファンの中で、ユウタの扱いが問題になったのは今回だけではない。過去にYouTubeに公開された動画でも、“ユウタ外し”は平然と行われていたという。

 特に波紋を呼んだ3つの動画のうちの1つは、韓国のケーブルテレビMnetのYouTubeチャンネルで、2020年12月に公開された歌番組の映像である。

「この時、NCT Uという7人組のユニットで出演していたユウタは、『From Home』というバラード曲を披露しました。この曲は、韓国語だけでなく、日本語や中国語の歌詞も登場し、多国籍グループ・NCTを象徴する大切な曲なんです」

 韓国の歌番組では、パフォーマンス終了後、メンバーそれぞれのソロの映像が1、2秒程度映し出され、そこで思い思いのポーズを決めるというのが恒例になっている。

「歌い終わった後、韓国人、中国人のメンバーら6人がそれぞれソロでポーズを決めた後、再びグループ全体の引きの映像に戻り、動画はそのまま終了してしまった。ユウタ1人だけソロがカットされるあまりに不自然な演出に、“日本人だから差別されたのでは”という声があがりました」

 さらに、同時期に公開された、韓国メディアが主催するアジアアーティストアワードや、雑誌『VOGUE KOREA』の動画でもユウタ1人の映像がカットされる“ユウタ外し”が見られたのだ。

 こうした動画のコメント欄には、各国のファンから日本語や英語などで批判が殺到。『VOGUE KOREA』に至っては、〈Vogue loves YUTA! Don’t get me wrong.〉(VOGUEはYUTAを愛しています。誤解しないで)と公式が釈明する事態になった。

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