「大城」2軍降格で巨人の捕手問題は危機的状況 残る「小林」のリードも不安が

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小林でも不安!?

「しかし、Twitterでの受け止めは異なりました。大城捕手の2軍行きを評価する声が相当数に達したのです。早速、3日の第3戦では小林捕手がマスクを被り、ソフトバンク打線を完封しました。スポーツ新聞の記事でも、菅野投手との名コンビを評価する“スガコバ”の文字が躍りました」(同・記者)

 だが、巨人OBで野球解説者の広澤克実氏は「依然として巨人の“弱点”は捕手だということが露呈した3連戦だったのではないでしょうか」と言う。

 広澤氏に捕手の経験はない。だがヤクルト時代、名捕手であり名監督だった野村克也氏(1935~2020)から、「捕手とはどういう考えで配球するか」を徹底的に教え込まれた。捕手のリードを読んで打撃に活かせ、というわけだ。

 そんな広澤氏が注目したのは対ソフトバンク第2戦、5回表1死満塁という場面だ。ピッチャーは赤星、バッターは柳田悠岐(33)。

「交流戦など対戦経験の少ないピッチャーと対戦する時、バッターは速いストレートに狙いを定めて準備しておき、変化球が来たら対応しようとします。速球に備えて待っていれば、遅い変化球でも何とかなります。変化球を待っている時に速いストレートを投げられたら、手も足も出ません」

油断は禁物

 そんな柳田に向かって、赤星の初球はストレートだった。柳田は迷わずフルスイング。結果は走者一掃の二塁打となった。

「赤星くんはルーキーです。当然ながら、大城くんがリードしなければなりません。パ・リーグを代表する強打者がストレートを待っているのは、野球における“イロハのイ”です。そこにストレートを投げた。柳田くんが“待ってました”とばかりにフルスイングするのは当然でしょう」(同・広澤氏)

 むしろ「柳田はどんなボールを待っているか確認しよう」と、ボール球で入ってもいいぐらいだったという。

「同じリーグで何度も対戦し、表も裏も知り尽くしているバッターに、裏をかく意味でストレートを投げるなら分かります。もともと大城くんは、リードより打撃を買われてきた捕手です。しかし、満塁で柳田くんという場面でストレートを投げさせるとは、愚の骨頂と言われても仕方がありません」(同・広澤氏)

 6月2日の対ソフトバンク戦、そして3日から5日までの対ロッテ3連戦で、小林がマスクを被り、チームは3勝1敗という成績だった。しかし、広澤氏は“油断は禁物”だという。

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