プロ野球「新・助っ人」採点【ベスト3編】 1位はパイレーツ「筒香」の影響で日本に活路を求めた選手

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 プロ野球ではいつの時代も外国人選手がチームの浮沈を左右する。かつて中日の星野仙一監督は「外国人選手が活躍するかどうかは宝くじに当たるようなもの」との名言を残した。ばりばりのメジャーリーガーでも日本で活躍の保証はなく、逆に、マイナー経験しかなくても大化けはある。開幕から約2ヵ月。ここまでの“当たり”と“外れ”、それぞれ3選手を挙げた。今回はまず、ベスト3を発表してみたい。 ※各選手の成績は5月31日時点。

【第3位】マルモレホス(楽天) 打率.211、5本塁打、24打点

 序盤の快進撃に一役買った。年俸は1億円あまりでコストパファーマンスも悪くない。日本の野球への適応が進めば、打率アップも望める。9年ぶりの頂点を目指すチームで楽しみな存在だ。チームは昨季、外国人打者の不振がV逸の一因となった。その上、

「田中(将大)が登板すると、味方の日本人選手がとたんに打たなくなる。ヤンキースから凱旋帰国した田中を援護しなければと、年下ばかりの打者は緊張から力を発揮できなかった。田中は防御率が3.01と悪くないのに、勝ち星が4勝(9敗)と日本で最低の数字だった」(番記者)

 田中が降板した後とはいえ、マルモレホスは4月26日のロッテ戦で延長十回に決勝打を放った。5月10日のロッテ戦では、終盤に田中を援護する2点二塁打。日本では9年ぶりの完封を後押ししている。球団関係者は、「ああいう打撃が増えれば、率が低くても評価は高くなる」と指摘する。

 田中は13年に24勝0敗と神懸かり的な成績で優勝に貢献した。田中が勝てば覇権にぐっと近づく。「もっともっと田中が投げた時に勝ち星を付ける打撃をしてもらいたい。他の投手で打たなくても田中の時だけは打ってくれたら」と、この関係者は、田中の“守り神”に期待する。

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