“野口五郎の妹”でデビュー、元アイドル市議が大地主との「不貞関係」で訴えられていた

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 夏の参院選を控え、自民党関係者が事態の推移を注視する“騒動”がある。東京・多摩地区の中心地で、最大の経済都市でもある立川市の有名女性市議に降りかかった訴訟トラブルだ。かつてアイドル歌手としても活動した女性市議が“立川で一番の大地主”と「不貞関係」にあると、大地主の妻から訴えられたのだが……。

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 騒動の主人公は、6月19日に投開票を迎える立川市議会選挙において、自民党公認で出馬予定の中山ひと美氏(65)。2002年6月の初当選以降、市議会副議長や自民党立川総支部の女性部長などを歴任し、6期目を狙うベテラン市議である。

 立川市議会関係者が話す。

「5月1日、参院選東京選挙区から自民公認候補として立候補予定の元『おニャン子クラブ』の生稲晃子氏が立川駅前で街頭演説した際、隣でマイクを持って応援に立ったのが中山さんでした。また昨年10月の衆院選時、小田原潔外務副大臣の応援に岸田文雄首相が立川入りした際も、首相の隣で進行役を務めていた」

 中山氏の選挙向けのパンフレットには、他にも小池百合子東京都知事や自民党参院議員の中川雅治氏らが“応援団”として登場している。

「実は中山さんは、70年代に<山中ひとみ>の芸名でアイドルとして活動していました。彼女のデビュー時のキャッチフレーズは“野口五郎の妹”。そのため、彼女の選挙時には野口さんも応援メッセージを寄せています」(同)

 自民党立川市議の“顔”として活躍していた中山氏が一転、被告として訴えられたのは今年3月のことだった。

立川一の大地主

 訴状にはこうある。

<被告(中山氏)は立川市議会議員であるところ、遅くとも2012年頃からA氏(原文は実名)と不貞関係ないしA氏と原告の婚姻関係を破壊する関係を継続>し、最近はA氏がひとりで住むマンションに<宿泊を伴う出入りを頻繁にし>ていると書かれている。

 原告はA氏の妻で、中山氏に対し慰謝料など約400万円の支払いを求める内容だ。提訴に至る前、妻側は中山氏に調停を申し入れたが、「中山さん側が不貞関係を認めず、物別れに終わった」(同)とされる。

「80代後半になるA氏は、立川商工会議所の最高顧問を務め、いまなお不動産会社など複数の会社経営に関わる、地元の名士です。A氏とその親族は立川にあるデパート・伊勢丹の底地などを所有しており、“立川一の大地主”と呼ばれている。地元経済界でその名を知らぬ者はいません」(商工会関係者)

 一方の中山氏はバツイチで、前夫との間にできた4人の子供がいるが、長く独身を貫いているという。

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